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部員ブログ

2022.11.15
桑畑星凪
セナテッリ

小学6年生ながら衝撃を受けた。

サッカーで初めて好きになった選手。

マリオ・バロテッリ。

出会いはEURO2012

準決勝のイタリア対ドイツ戦。

ノイアーが一歩も動けない強烈すぎるシュートが今でも目に焼きついている。

ペットの名前にバロテッリと付けるほど、好きな選手だった。

自分のLINEの名前は12歳の時からずっとセナテッリだ。

そんなセナテッリの人生は、サッカーなしでは語れない。

いや、サッカーでしか語れない。

 

 

3歳からはじめ、19年間続けたサッカー。

プロサッカー選手になりたくて、たくさん努力してきた。

学校の友達とはほとんど遊べてないし、休日は大会でほとんど潰れ、みんなと同じような学生生活を送ることはできなかった。

それだけサッカーに夢中だった。

思い返せば、サッカーの為に

みんなより早く下校したり、

髪型を変えたり、

食べるものを考えたり、

早く寝たり、起きたり、

進路を悩んだり

と人生はサッカー中心に回っていた。

その分みんなと放課後遊んだり、

髪を染めたり、

夜遅くまで遊んだり、

そんな時間をたくさん犠牲にしてきた。

だけど、後悔はない。

 

 

俺の人生にサッカーがあって良かったと思う。

もし、サッカーがなかったら

ゴール決めた時の感覚も、

試合に勝った時の興奮も、

今仲良いやつらとの出会いも、

理不尽すぎる走りも、

靴紐結んでないと遅刻になるルールも、

オフのありがたみも知らない

そんな退屈な人生だったんだろうなと思う。

俺の人生にサッカーがあって良かった。

勝つために、みんなが心を一つにして体を投げ出す。

強い相手に物怖じせず立ち向かう。

意味わからない力が湧く瞬間がある。

説明のつかない逆転劇があったりする。

100本打って1本しか入らないシュートが決まったりする。

言葉では表せない鳥肌が立つようなプレーが生まれるときがある。

サッカーは何が起こるか分からないから面白い。

俺はサッカーが大好きだ。

これまでの地獄のような練習も、厳しい指導も、今では恋しい。

全面一対一はもうしたくないけど。笑

こんなにサッカーしてるのに全然飽きない。

サッカーに感謝しかない。

 

専修大学の体育会サッカー部では、思うように試合に出られなかったけれど、最高な仲間に出会えた。

家が近所でごはんたべさせてくれる友達。

趣味に付き合ってくれる友達。

家に沢山お邪魔させてくれる友達。

毎日顔合わせてるのに毎回同じ話を何時間もした練習帰り。

くだらない事で一生笑えたり、

たまに喧嘩したり、

みんなでサウナに行ったり、

そんな、なんでもない日常。

ずっと続いてほしかった。

もっとみんなとサッカーしたかった。

もっとみんなと喧嘩すればよかった。

そんなことを終わった今反省しています。

これからの人生、みんなそれぞれの道に行くけれど、また集まって他愛のない話をしよう。何か困ったことがあれば、みんなを救助しにいくよ。

その代わり、相談に乗ってね。

辛いこと、苦しいこと、絶対あるけど、そのときは集まろう。みんなで乗り越えよう。

 

 

母親へ

産んでくれてありがとう。

そして、今までお疲れ様でした。

19年間、サッカー人生を支えてくれてありがとう。自分がダメな時、いつも支えてくれたのは母親でした。

送り迎えの車内で2人大泣きした日もあったね。サッカー知らんくせにいっぱいアドバイスくれたね。

大量の洗濯、高い遠征費、仕事終わりの送り迎え、毎日の弁当、寮生活、一人暮らし

自分を犠牲にしてまで、サッカーに集中できる環境を与えてくれてありがとう。

それなのに、連絡をしなかったり、電話に出なかったり、悪態をついたりしたこと、反省しています。

そして、プロサッカー選手になれなくてごめんなさい。

これからも、迷惑かけると思うけどよろしくお願いします。

 

 

サッカーで出会えた仲間、指導者の方々、支えてくれた全ての人たち、そしてこの世に産み、サッカーを選んでくれた母親。

ありがとう。では伝えきれない。

これから少しずつ恩返ししたいです。

サッカーがくれた出会いや経験はお金では買えない宝物です。一生大事にします。

 

ありがとう、サッカー。

 

桑畑星凪

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