選手 Player

部員ブログ

2023.03.17
窪谷亮佑
底力

みんなが、「あいつは終わった」って言ってるのは知ってる。

それに対して腹なんか立つわけない。言われて当然だからだ。

青森山田という強豪校を卒業し、3年間で培った自信と後悔、そして新たな一歩を踏み出す期待を胸に、専修大学サッカー部の門を叩いた。

周りには、必ずプロになる、試合に出る、高校の指導者を見返す。って散々言ってきた。

 

そして最終学年で迎えた今の私の立ち位置は、「Bチーム」。ほら、終わっているでしょう。

1年目からトップチーム、2年目には関東リーグにも登録されて、友人からはしょっちゅう連絡が来た。「すごいな。」「頑張ってるな。」「期待してるぞ。」

 

今年になって、そんな連絡は一件も来ていない。

 

3年目のシーズンをほぼ怪我人生活で終えようとしていた11月。私はBチームに行きたいと自ら指導者にお願いをした。

この決断をするには、丸々1年間かかった。

この選択が色々な人を裏切るのを知っていたからだ。常に信じて支えてきてくれた家族を、一緒に頑張ってきた仲間を、他大学で踏ん張っている戦友を。

だけど、それでも、私は決断をした。どんな事情も関係ない。言い訳はしない。

 

Bチーム合流初日。驚くほど暖かくチームに迎えてもらった。

私がチームに来たことで、ポジション争いは生まれてしまう。

それに、自ら移動してきたやつなんて、頑張ってる人からしたらムカつくに決まってる。

だけどそんな態度は微塵も出さずに、仲間に入れてくれた。

 

私は、Bチームに「落ちた」という言葉を一度も使ったことがない。その理由は練習を見てもらえればわかる。

トップチームに引けを取らない熱量、技術、迫力。みんなの胸に燃えてる闘志。

それを知らない人たちが、あいつは「落ちた」と言うのは勝手だ。だが私は知っている。彼らの情熱を。魂を。

だからBチームを「選んだ」のである。

決断の背景を知ってもらいたいなんて思わないし、そんな必要もない。

では何をすればいいのか。答えは簡単である。

結果で見せる、ただそれだけ。

 

「うまく行かない時に、それでも続ける努力を、底力という。」

これは、とあるCMで使われている言葉だ。

どう周りに訴えたって、どんな行動をしたって、結局私の決断の価値を決めるのは結果以外の何ものでもない。

ここに宣言をする。今年のBチームで、このメンバーで、Iリーグの全国大会を獲る。そして、胸を張って卒業する。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。専修大学サッカー部Bチームの活躍にご期待ください。

窪谷亮佑

PAGE TOP