2008年09月03日

タイミング

 秋が近づき、あんなにも暑苦しかった夏が去ろうとしている。去り際になって、夏がもの哀しく感じられるのは不思議だ。


 関東大学リーグ戦後期がいよいよ今週末(9月6日土曜日)開幕する。大学生にとっては、夏季休暇中ながら、早くも2連戦が予定されている。対早稲田大、対筑波大学戦といずれも攻撃的なパスサッカーを信条とするチームを相手にするため、専大サッカーがどのような戦い方を見せるかにも注目される。
 ところで今日、紅白戦を見ていて面白いことがあった。初めは苦しいながらも、下で無理してパスを繋いでいたチーム(α)。けれど、無理が生じて押し込まれる展開が続く中、試合終了間際に得点され負けたチームα。ここで、ハーフタイム間に思わず漏らしたDFの悲鳴にも似た文句?が味方FWの心に火を付ける。その後の試合では、長いボールがこれでもかとDFラインから放り込まれ、FWも体を張った落とし、強弱のある動き直しが見られるようになった。結果、1-0で勝利。虎の子の1点もFWから生まれた。
 攻めのリズムを創るのはFWだけじゃない。と、改めて思い知った。同時に、専大には要求に応えられるだけのFWがいると思った。攻撃のリズムを創るとき、90分間パスサッカーをやっていれば勝てるとは限らない。また、そんなサッカーは面白くない。展開が生き生きとしたサッカー。人もボールも動くサッカーは見ていて面白い。


 そのためには、サポートに入るタイミング、裏へ抜け出す選手のタイミング、キッカーのタイミングが重要になってくる。タイミングが来るまで耐えることの出来る、タフなボランチも必要。皆がみんな、ボールに寄ったんじゃ、小学生サッカーになってしまう。もちろんパスを貫くプライドを、捨てる必要はない。ただ、何のためのパスか、何のためのプライドか考える必要はある。これから始まる後期リーグ戦、そしてI リーグは残り1試合。最後まで、自分たちのサッカーを見失わないで欲しい。グラウンドを広く使い、肝心の勝負所で、スピード感溢れる専大パスサッカーを発揮できたなら。ゴールの味は格別。
 
 

2008年08月27日

めり張り

 空はまた涼しさを取り戻しつつある。日の落ちる時刻が、再び早まってきたのを感じる。


 専大サッカー部では今I リーグの合間を縫うように、強化合宿、遠征が続いている。Bチームの御殿場合宿終了と同時に、次はトップチームの御殿場入りが。後期リーグ戦が待ち望まれる中、選手たちの成長と挑戦が続いている。
 I リーグでは現在、思わしくない結果に苦戦している。連敗脱出に向けた鍵を各チームが模索中。合宿中、I リーグメンバーとして活躍する選手達と同じチームになり感じたことがある。選手個人のモチベーションの高さだ。それでも簡単には追求する勝ちに至らない。チームスポーツならではの難しさを再確認した。
 もちろん、チームとして勝つことだけが全てじゃない。只、時として負けられない戦いはある。「絶対に負けられない戦いがある」というよく聞くフレーズがそれ。暗に引き分けを勧めるようなこのフレーズには前々から違和感があった。けれど、最近少し分かる気がしている。勝つために何をするべきか、専大にはそれを知った選手がいる。その上で、格上のチームに胸を借りるんだという謙虚さと、簡単に負けるようなことだけはしないという意地が必要になる。これは専大の看板を背負うことに少し通じている気がする。


 これから太陽の日差しは、熱気に柔らかさを帯びていく。だが、それは急にではない。徐々に徐々に。積み重ね準備されてきたものが、ようやく成果として表れていくだけの話。準備するあわただしさは、太陽自身にしか分からない。その分、結果として現れた時、結果を受け止めた者の喜びと驚きは、ひとしおに感じられる。遅かれ早かれ、専大なら内容ある勝利を積み重ねていける。また、そうでなければいけない。チームの方針を変えることなく、しなやかに対応できるはず。どの試合も全力でいくことと、どの試合でも勝ち点を積み重ねることとは矛盾しない。只、勝負所を見極めること。チームとして、意識的に専大タイム(攻勢をかける時間)を作ることができれば、結果も自ずとついてくる。
 

2008年08月20日

爽やかさ

 湿度は思った以上にに体力を奪っていく。目には見えない変化が、そこには起こっている。


 専大サッカー部は、先週末のサマーカップ組、今週末からの御殿場合宿組など、各種大会、遠征に挑んでいる。その中で、実際に湿度の違いを肌で感じ取ってきた選手もいるようだ。選手によっては、この時期の経験が貴重な糧、ターニングポイントになる可能性もある。
 一方、北グラに残り、後期に向けた課題克服、攻撃の組み立てに余念のないトップチームの姿がそこにある。ゲーム形式を多く取り入れたメニューの中で、互いのイメージを確かめ合ったり、効率のいい攻め手を探る。紅白戦では、互いにやりやすい場面もあれば、逆にやりにくい場面もあるようだ。互いに特徴の知れ渡った仲だからこそ生まれる難しさだろうか。
 トップチームに限らず、紅白戦は行われる。その中で、玉際、せめぎ合う場面でもっと競り合っていい。同じチームメイトだからこそ、厳しい勝負を挑んだり、酷なプレーを展開していく必要がある。その瞬間は辛くても、のちのち互いのチームの、さらには個人の為に繋がるから。妥協なく切磋琢磨する姿には、爽快感が残る。


 話は変わって、北京五輪について。つい先ほど観ていた、シンクロナイズドスイミング・デュエット決勝で、日本が銅メダルを獲得していた。優勝は強豪ロシア・ペア。シンクロの採点項目には、次の、①テクニカル・メリット(同調性・難易度)②アーティスティック・インプレッション(構成・演技態度・曲想解釈)があるそうだ。中でも、ロシア・ペアの演技には、テクニカル・メリットで、ジャッジ全員が満点(10,0)を付けていた。にも関わらず、アーティスティック・インプレッションでは満点に至らなかった。それだけ、表現、印象、演技力、美しさといったものの定義は評価が割れるということだろう。技術とは違う難しさがそこにある。
 専大サッカーが魅力あるサッカーをするためには。挑戦はまだ始まったばかり。攻撃、堅守、セットプレー、サインプレー。魅力は観衆の心を捉えた時始めて、生まれたことに気付く。誰が見ても美しいサッカーなどいらない。しかし、観てくれた人に響くサッカーを。まずはそこから。胸を張ってサッカーをしたい。

2008年08月13日

迫力

 鳴り止まないセミ時雨。暑さの中、少し耳障りな程精一杯なその音。そこに「何かを伝えたいんだ」という気迫を感じる。


 専大サッカー部は現在、2部練習真っ只中。トップチーム、Bチーム、スタッフ、マネージャー、怪我人関係なく一つ太陽の下、みんな汗を流す。午前中、午後ともに太陽の容赦無い照り付けを感じる中、自分たちのサッカー作りに、一歩でも近づくため余念が無い。
 学生にとっては夏季休暇も、折り返し地点。普段の1部練習とは違い、1日2回の練習と、紅白戦も頻繁に行われるため、いつも以上に丁寧に体の管理をする必要性が出てくる。現に、怪我人も多数出る中、復帰に向けた体作りは欠かせない。この体作り、スタミナ付けは、全選手に共通する課題。今の自分よりも、少しでも多く走れるようになること。少しでも良質の筋肉量を増やすこと。
 一方で、秋季(後期)リーグ戦に向けた課題克服も着々と行われている。後期躍進のためには、前期課題として出てきた、攻撃の組み立て、連動性の向上が鍵を握っている。これは、学内新聞『ニュース専修』8月号で、「秋季リーグ戦展望」内村慧主将のコメントとして1面にも載っている。
 只、今の専大の攻めを見直したとき、今よりもっと迫力ある攻めが出来るように思えてならない。迫力とは、厚みのある攻撃のこと。2枚目、3枚目の選手の攻撃参加がどれほど相手チームの脅威となっているか。客観的に見たとき、まだまだそこまでの迫力は感じない。展開力は確かにある。ただ、何のための展開力か疑問に思ってしまう。セットプレーはもっと取れるはず。CKのチャンスを増やすことも大事。やり切っていくこと。繰り返しチャレンジされることは、DFにとって嫌なもの。押し込まれるのはもっと嫌。中途半端なシュートはいらない。攻撃にチャレンジ精神とチャンスが欲しい。中途半端な攻撃に対しては、DFが注文を付けてやってもいい。FW、MFは互いのイメージをもっと共有したり、ぶつけ合う必要がある。


 強いチームが、同時に魅力を持ち合わせていくのは難しい。これは、サッカーに限らず、一人の人間に置き換えてみても同じかもしれない。能力ある人間が、必ずしも魅力ある人とは限らない。今の専大サッカーを、かつての「パスサッカー」と形容するのは逆に失礼かもしれない。失点力をここまで抑えられるようになってきた今の強い専大。ここから、どうなりたいのか。兆戦はまだ始まったばかり。それでも、一人一人を見たとき、魅力ある人間がそろった専大。専大には、魅力と迫力を持ち合わせたサッカー体現の可能性を感じる。

ここで欲しいあいつからの1本

 8月の風は、朝と夕では何かが違う。単に伝える温度の違いじゃない。その違いは、肌に投げかけてくる風自身の「感情」の違いにさえ思える。それでもやはり同じ一陣の風。


 大学サッカーは、現在、いつもより時間を避ける夏季期間を生かし、プロチームやユースチームの選手たちと試合を組むなどして、普段対戦する機会のないチームとの試合が多く組まれている。同時に、学生はテスト期間終了と同時に今年も暑い熱い2部練習が始まる。いよいよ大学サッカー夏本番といったところか。
 トップチームを中心として、より高いレベルのチームと闘う機会が増えるこの時期、自分たちのサッカーを見失うことなく、暑さや状況に左右されない強い軸を築くチャンス。厳しい戦いが予想されるが、ここで得たものが、後期リーグ戦の内容と結果に繋がっていく。
 また、今後の戦いに向けチーム再編成後初めて行われたBチーム対抗紅白戦では、各チームの問題と色が出始めてきている。Iリーグの試合を前に、順調な仕上がりを見せるチーム、勢いの波に悩むチーム、決定力強化を目指すチーム。どのチームも、夏季を境に一つ上を目指し、次のステージを狙う姿勢に変わりはない。その中で、チームとしての課題だけでなく、選手自身の課題とも向き合う必要性が出てきている。
 試合の中やピッチで、あと一歩のプレーが出ない選手を見ていると歯がゆくなる。その気持ちは互いに同じかもしれない。特にゴール前など、決定打を奪い合うシーンでそれが顕著に出る。体に当てれば(またはミートさえできれば)1点の可能性が高まる場面。確実にクリアをすれば相手のチャンスの芽を潰せる場面。一声呼べばラストパスへと繋がる場面。チャンスはあと一歩のところにきている。体現まであと一歩。ただ、意外とそのチャンスに本人は気づいていないものだ。
 この夏、今の今まで踏み込めなかったあと一歩をものにする。チャンスはいつ目の前にやってくるか分からない。意外とすぐそこにきているものだ。チャンスを狭めてはもったいない。夏の暑さはやって来た。専大魂の熱さもここからさらにもう一歩。可能性は自分の手足で見出す。どの評価を信じるか、最後は自分で判断する強さも必要。そして、信じて何度もやり抜くこと。
 

 もちろん普段話しすぎる選手なら、孤独に触れてみる。普段寡黙な選手なら、積極的に前に出て話を広げてみる。価値観の違いに目を向け、苦しみながらもそれを楽しむ強さを身につけていけたら可能性も更に広がる気がする。さまざまな評価の違いを知ることが、新たな自分・選手・チームの可能性に繋がる。意識の擦り合わせ。互いのイメージの共有、尊重。課題は嬉しいことに、まだまだある。

2008年07月24日

再生

 夕方の涼しさが心地良い。春先から初夏、咲き誇った花たちは灼熱の暑さに日焼けしている。特に、紫陽花の変色は著しい。鮮やかな紫は、代わりに焦げ茶色を表面に浮かべる。


 専大サッカー部は現在、テスト期間ともありトップチームを除いては長期OFF中。大学に入り、初めてのテストを経験した1年生を筆頭に、専大生としての自覚を深める選手もいるよう。テストが終わり、しばらく学業からは離れるこの時期。せっかくの時間を有意義に使いたい。
 梅雨時、厚く空を覆っていた入道雲はどこかへ吹き飛び、一際空を高く鮮明に感じる季節。空の高さと自分のちっぽけさを比較して、今を再び見つめなおす好機と捉えたい。夕涼みを利用し読書や、論文作成など普段時間をかけて取り組む機会が無い課題にも当たりたい。
 話は変わるが、つい先ほどまで、日本対オーストラリア戦が行われていた。W杯で日本が敗れたオーストラリアとの1戦を考えれば、今回も暑さに慣れたオーストラリアが後半にチャンスを掴むものと考えていた。それだけに、U-23の奮闘には感動した。とりわけ後半、大学サッカー出身のDF長友選手のハートは光っていた。攻守にわたる豊富な運動量と、ライバル(ガンバ大阪;安田理大選手)を寄せ付けない気迫を感じた。汗っかきのサイドバックが元気のイイ日本は、何からしさを感じて共感をもてる。結果は2-1、日本の得点はいずれも前半40分過ぎ、後半40分過ぎ。苦しい時間帯での得点だった。


 日本トップクラスの選手たちが活躍を続ける中、今の自分を再び見つめる。まだまだやれることはある。トップの選手こそ悩み、真剣に自分にもチームにも向き合っている。当然といえば当然かもしれない。それでも、高みを目指すとき、この努力が前提となっていることを忘れたくない。OFF明け、選手たちがどんな顔で何を掴み、語り合うのか。それが楽しみだ。

2008年07月17日

後悔超え

 真夏日、猛暑日、熱帯夜。ひとしきり暑さを感じる季節になった。早朝練習時にはまだ届かない灼熱の光。それでも暑さは、選手たちの体の記憶に刻み込まれている。


 今週はテスト期間3連休のあと、練習が再開されている。チーム内の紅白戦を通して、各チーム夏に向けた戦い方を模索し始めている。思った以上に夏の暑さ、湿度は選手の体力を奪っていく。これは、普段仕事などでデスクに向かっている方や、机に向かう学生も一緒かもしれない。黙っていても体力を奪われていく夏。普段の練習でも、動いても動かなくても体力を奪われるのは一緒。なら積極的に体と心を動かして、ピッチの上を躍動するに限る。
 今朝の早朝練習では、トップチームの選手たちの走りこむ姿が、ピッチ全体を支配していたように思う。ここでは暑さに負けじと挑む汗が光る。今週もI リーグは対帝京大、対筑波大戦が控えている。どちらも猛暑の中での熱戦が予想される。妥協のないトレーニングと、緻密な体調管理で、心から喜べる1勝を手にしたい。
 当然、練習環境は限られるかもしれないが、どんな環境下であれ暑さは一緒。総理大臣杯では、暑さに負けない気持ちを持ち続けたチーム(いずれも関西勢)同士の決勝が展開された。残念ながら、そこに関東代表サッカー勢の姿はない。私自身も、昨年、酷暑お構いなしに行われたI リーグでの戦いを経験し、苦しいときに妥協せず、走りこんできたチームに対してはたとえあと一歩であれ、勝てる気がしなかった苦い記憶がある。


 何も特別なことをしなければ勝てないわけじゃない。只、暑さ増す中、今まで当たり前にできていたことができなくなってくる。今までやってきた取り組みを曲げないこと。続けること。そして+αを各自の意識の中で根付かせていけば、不動の底力も身に付いてくるはず。まだまだこの考えでは甘いかもしれないけど、練習時間確保が難しいテスト期間を乗り越えていく今、専大の+1になれるよう走りこむ。今よりもっと暑い夏はあったはず。2008年その夏を越える。
 「後悔先に立たずと」いう言葉があるが、あまり好きじゃない。たとえどんなに後悔しても、何点ビハインドを背負おうと、乗り越えていこうとするハングリー精神を持ち続けたい。そしてせめて、後悔できるだけの行動を起こしたい。ここまでやった、やってきたという気持ちが初めて後悔を生むと思う。選択肢の一つを、勇気もって選び取る夏にしたい。後悔の先を目指す。既存の完璧はそう転がって無いはず。試験の問題にしろ、プレーにしろ選び取っていくこと。選び取ったものに責任持つこと。ひとつ成長の糧にしたい。

2008年07月10日

惹きつける魅力

 北グラにアゲハが舞い、日はなかなか落ちず。いよいよ夏らしさを帯びてきた。

 専大は現在テスト期間直前。レポートの課題に追われる学生は私だけじゃないはず。そんな課題に終われる中サッカー部の活動は、紅白戦中心の実戦形式を中心として行われている。同じサッカー部とはいえ、普段実戦で交えることのないチーム同士の戦いがここでは展開される。その中で今年の専大サッカー部を見ていて感じたことの一つに、攻守の切り替えの早さが挙げられる。どのチームも、DFラインを高めに上げて、高い位置でのボール奪取を意識しているせいか逆にコンパクトになりすぎて、中盤でボールが落ち着く機会が少ないように見える。結果攻守の切り替えが頻繁に行われているように映る。サイドバックが攻撃参加する機会も失われる。
 テンポの速いスピード感あふれるサッカーは確かに面白い。見ていても飽きない。悪くはない。ただ、攻撃のチャンスを多く作ることと、シュートを打つこと・ゴールを決めることとはイコールじゃない。どんなにチャンスを作っても、相手の泥臭い1点に最後は泣く。
 関東(地区)代表として選出された、流通経済大学サッカー部、神奈川大学サッカー部が、相次いで東海(地区)代表の中京大学サッカー部に敗れた。7月8日に行われた決勝トーナメント2回戦流通経済大学戦のスコアは0-1。攻め込みながらも決定機を創れず、87分に決められた1点に泣いたそうだ。

 
 最後の1点を決めた時、それまでのプロセスが初めて生きてくる。今年の関東大学サッカー界を見たとき、アシストランキングで独走するような、突出したパス能力を発揮する選手がいない事が分かる。もちろん、一方でDF力が強化されている事実もあるが、ここぞという場面で絶対的な信頼と、パスを受ける選手を喜んで泥臭くさせるような魅力あるパッサーが減ってきたのも否めない。チームとしても個としても魅力あるサッカーを体現できるように成りたい。実戦練習が多く組まれる今、チームとして何を目標にして、また何を意識して取り組むのか再確認していく必要がある。漠然と試合をこなすだけではもったいない。

2008年07月03日

継続

 早ければ来週、日本列島が梅雨明けする。暑い夏が目の前に迫っている。


 I リーグでの奮闘はまだ始まったばかり。チーム内では選手の入れ替えが進む中、より高みを目指した選手たちの取り組みが期待される。昇格が決まった選手には移籍先のチームでも、今まで取り組んできた姿勢、吸収した成果を発揮し続けることが求められる。逆に、降格した選手には自分の可能性と取り組みを改めて、厳しくも客観的に比較し、さらなる高みを目指すことが求められている。
 継続は力なりとよく言われるが、これがシンプルで難しい。普段の練習でやれていたことが、大事な試合、勝負の日に限って発揮できないことがあるから。新たなチームや、ステージ、相手を前にした時、臆することなく胸を張っている自分でいたい。今、この瞬間の練習の積み重ねが、継続する力を支える。
 もちろん継続する力は、どちらかといえば地味に映る。けれど、夏場のサッカーでは得点する力、攻撃的な要素にさえ変わる。体感温度と相まって、頭と体に切れが無くなる夏場。ピッチの上で虎の子の一点を決めるのは難しい。そんな時、続けることがいい緊張感を生む。お互いに苦しいながらも、その緊張感を意図的に作り出したチームが最後の1点を手にする。


 ただやらされるままに継続するのではなく、苦しいときに自ら継続する力を今、養っておきたい。苦しいときを打開する術を今、身に付けたい。派手さは無くとも、90分通して闘える選手でいたい。 

2008年06月26日

打倒専修

 枝葉の間にしっかりと張られた蜘蛛の糸。蜘蛛の巣は雨を受け止め、光り輝く。


 専修大学サッカー部は今、公式戦 I (インディペンデンス・)リーグを中心に活動の幅を広げている。I リーグ迎えた初戦は、Uー20、Uー22両チーム勝ち負けの結果に関わらず、更なる高みを目指す契機となっている。普段機会のない大学との対戦。そこでは対戦相手の実力を簡単には測れない。ここがI リーグの醍醐味だし、難しさにもなっている。
 戦い方、目指すサッカーも異なる様々なチームを相手に、各チーム決勝トーナメント進出を目指してしのぎを削る。最後まで戦い抜いていくには、強靭な精神力とチームワークが必要。やりたいサッカーをやらせて貰えないことはもちろん、勝ちきれず連敗し悔しさを飲むことだってある。心から楽しいと思う瞬間は簡単には訪れない。
 専修大学の看板を背負って戦い抜くこと。看板を重いと感じるか、軽いと感じるか。選手たち自身の懸けてきたものは嘘つかない。良くも悪くもそのまま結果と内容に繋がる。名前や看板だけが戦わせるんじゃない。懸けてきたものが看板の重さを決め、変えていく。
 
 
 プロ(J)リーグの練習に参加するトップチームの選手を始め、一段階上のチームを見る選手たちの目に熱を帯びてきた。同時に、自らのチームと真剣に向き合う選手たちも出てきた。苦しい状況や試合になった時、養った「課題を乗り越えていく気持ち」は生きてくる。
 蜘蛛の糸はしなやかに強い。軸を持ち合わせたしなやかな力は、どんな枝葉を前にしてものびのびと張り巡らされる。糸を繋ぐのは、蜘蛛だけの役目だろうか。糸自身が他の糸を導く。糸には、更なる広がりを生む可能性がある。最後まで糸の力を信じること。貫くこと。これが専修克越の鍵。

このブログについて

このブログは、専修大学サッカー部に所属する部員Z選手による日記です。将来はボールをペンに置き換えて、サッカーを伝えたいという将来の夢を持ちながら、現在は『サッカーがうまくなりたい』という目標に向って、日々ボールを追う毎日です。そんな部員によるサッカー部の日々をお伝えしていきます。不定期更新。

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