2007年06月29日

校歌

 北グラにやってきたカブトムシが夏の到来を告げている。
 

 入学式や卒業式といったオフィシャルな場以外ではほとんど耳にすることの無かった校歌の練習が、サッカー部の練習前、もしくは後に行われ、選手各々校歌に何らかの思いを寄せているようだ。
 後期リーグ戦開始までには選手達の専大生としての誇りや責任ある行動が、校歌の完成度と共に幅を利かせていることだろう。
 元来自由で創造的な、魅力あるパスサッカーで突き進む専大サッカーと、どちらかといえば伝統と規律を連想させる校歌との関係性は薄いように思われる。しかし校歌の効果は思わぬカタチで選手達に良い影響を与えだしている。
 それは、試合の前日、緊張感と過度の集中力に包まれピリピリと張り詰めた選手達の空気を、全員の校歌練習の時間によって面白いほど一気に一転させ和やかなものにしたことである。
 校歌や国歌といったものに、選手の集中力を高める働きがあることは容易に想像できるが、張り詰めた空気を緩和させてくれる働きがあるとは知らなかった。


 軍事政権下において、国歌や校歌が人民のナショナリズム高揚の役割を果たしてきた事実から私達が学ばなければならない点は多々ある。自分達が勝利するためには他国他者の文化を踏みにじっても構わないというような歴史の繰り返しだけは避けなければならない。他校他者に対する尊敬の念を今まで以上に持ち続ける必要がある。
 1つの規律が新たな自由を喚起し互いに生かし合うことを願う。
 

2007年06月22日

共生

あいつがいるから俺が生きる。そう選手同士が感じたとき、チームは一段階ステップアップしたといえる。
 

 攻撃的なチームが生きるためには、プラスとして守備への意識が必要とされる。2006年ドイツW杯において優勝したのは超攻撃的なブラジルではなく、全員攻撃、全員守備の“全員サッカー”を体現したイタリアだったことからもそれは明らかだ。
 3-2の勝利の陰にも、あと一失点が明暗を分けたかもしれないという事実は残る。
 Iリーグが開幕し、初戦を終えた選手達の表情は決して明るいものではなかった。結果はもちろん何より試合内容に対して、選手自身納得がいかなかったのだろう。専大特有の攻撃サッカーを生かしきれなかったことに対する責任を感じている選手も少なくは無い。
 確かに開幕直後の公式戦で、1-0のベストゲームをするのは難しいといえる。失点0での勝利がチームに一体感を与える理由はここにもあるのかもしれない。失点0での勝利には全員守備の意識は欠かせない。そして何より重要なのがチームとしての一体感である。
 一体感が更なる一体感を生むこの望ましい連鎖は、関東リーグ戦終盤の第10節、第11節によく表れていた。いずれも1-0という接戦をものにしている。結果だけを見てもチームの成長と更なる展望を期待させた。
 

 自分の良さを生かしたいと真剣に考えたとき、チームの良さが輝きを見せる。

2007年06月15日

輝ける舞台

 梅雨入りと同時に関東大学サッカーリーグ戦そして総理大臣杯を終え、I リーグが開幕し後期リーグ戦を睨んで、選手達の新たな戦いが始まった。


 今年からI リーグにかかわる選手達自身が主体となりゲームのみならず、ゲームの環境を整えるところから、次の試合に向けての戦評作りまで担うことで、大学サッカーのあり方を見直しながらも、全体のレベルアップが図られている。
 U-22日本代表として明治や早稲田といった他大学の選手が活躍する中で、社会の注目は確実に大学サッカーに向けられつつある。
 この中にあって、高校サッカーやプロサッカーとの違いに社会の目が集まってくるのは自然なことだといえる。
 選手自身による運営といっても実際は、学連やスタッフ、マネージャーの陰のサポート無しに上手く行うことは出来ない。学業との両立や、度重なる降雨の影響と戦いながらも「優勝」という2文字を胸に選手達は戦い続ける。
 

 総理大臣杯における専大の活躍と戦いぶりは、1部のチーム相手に互角に渡り合ってきたことからも伺える。ここで得た自信と、あと1つ足りないと感じた点をエネルギーとモチベーションに変えて、チーム一丸ひた走る。
 「今」 この瞬間が輝ける舞台となる。

2007年06月07日

 時折感じる風の涼しさが、迎えた初夏の暑さを物語っている。
 選手達は梅雨入りを前に何か、しておきたいこと、出来ることがあると感じている。


 時間とは不思議なもので、仕事に追われているうちは何から手をつければ良いのやら、思うように物事に手が付かない。しかし、「今」できることが何かを突き詰めてみると意外にも答えは少なくて単純明快なものだったりする。
 そしてこの今出来ることを考えるとき、ブレない高い目標があるかどうかが関わってくる。
 1部復帰という目標がある以上、選手1人1人は今やれること、すべきことから大きく外れる心配が無い。そこで起こした行動、プレイには嘘も言い訳も無い。自ら考え抜いた末の結果には責任を持つことができるから。結果を受けての修正も早いだろうし、何よりも目標に向かって真直ぐだと思う。

 もちろん、自分の出した答えに執着し、痛いくらいに真直ぐなだけでは意味が無いだろう。答えを突き詰めた時、チームメイト、スタッフの意見を広く取り入れていくことで、より強固でより広い視野を有した答えをチームとして体現していくことが出来るから。


 蒸し暑さに負けない、真直ぐな熱さで戦い抜きたい。

2007年06月01日

再構築 ~ホームグラウンドへ~

 学内に感染者の出た麻疹の影響はサッカー部にも及んだ。
 その影響力は、感染者を出すか出さないかといったこととは別に、チームとして個人として自らを振り返るためのいい機会を与えた。


 各学部の休講、リーグ戦の延期に始まり、普段使用している北グラウンドの使用禁止と、麻疹は予定を確実に狂わせていた。
 中でも2週間という学部休講期間は大きな影響の1つで、これは暗に夏季休暇の前借りを迫られたことを意味する。その意味で、例年夏季休暇に取り組んできたことの一端に今、取り組む必要が出てきたのは間違いない。
 同時に総理大臣杯、I リーグの開幕に伴って、これに向けた準備期間として充てるにはまさに、またとない機会でもある。
 この期間をうまく利用し、開幕後自分達の力を遺憾なく発揮していくために、チームとして話し合う時間は十分に与えられた。あとはこれをどう生かし、そしてチーム作りのために充てていくかである。
 そして麻疹による影響は各種リーグに参加予定の、他大学にも同様に及んでいる。
 条件は一緒。準備時間はある。
 この意味で今後の大学サッカー界の各種リーグ戦ではより連係の取れたチームプレーを見られることが期待される。


 チームは再構築のときにある。リーグ戦で得た反省点を糧に、修正し1段階、2段階とステップアップしていくための時間も十分に与えられている。
 今は北グラウンドというホームグラウンドを使用できずにいるが、幸い首脳陣、スタッフ、マネージャーに支えられて練習場所・環境の確保がなされている。あとはわれわれ選手達自身が何かを感じ取り、奮起していくのみである。
 麻疹の影響が消えた暁に、ホームグラウンド(北グラ)へ笑顔で戻るためにも。