2007年10月30日

勇気

 北グラ周辺の木々も赤く色づき、秋の深まりを一層高めている。冬を予感させる季節の変化を前にして秋にしかできない練習や取り組みを見せる選手達の姿がある。


 関東リーグ戦、Jr.リーグを中心に公式戦が行われる中選手達は苦い思いをしてきた。勝ち点の拾える試合、主導権を握りながらもすり抜けていったあと一歩の勝利にたいして、もどかしさを覚えた選手もいるだろう。同時に対戦相手の気迫が、試合中にも上昇していくことに気がついただろう。これは緊迫したサバイバル戦に突入してきた1つの表れともとれる。混戦模様のリーグ戦の中にあって上位チームの戦いに加われていることは、ある意味で当然といえば当然なのかもしれないが、一重に嬉しいし光栄なことである。一方で背負い込んだ使命感と責任感に押し潰されそうになりながら孤軍奮闘する選手がいる。
 チームとして戦ってきた半年がそんなに軽いものではなかったのは確かである。ワンプレー・ワンプレーに気持ちを込めて戦ってきたからこそ今の順位とチーム状態がある。いやがうえにも高まる緊張感はリーグ戦の終盤ならではといえる。このリーグ戦の緊張感の中、劣勢に立たされた時打開を図るのは難しく空回りすることもある。そんな時こそ2人目3人目の動き出しを信じてそれに答えるだけの強さと技術、そして何よりも気持ちを持ち合わせた選手同士の連携が勝利を呼び込む可能性を信じる勇気が必要となる。


 サッカーを好きなだけ思う存分プレイし、そしてそこに関わっていけるチャンスを逃す手は無い。今いる舞台で輝くことが次の舞台の幕を開ける。

2007年10月23日

 秋晴れのすごしやすい日が続く。寒い寒いと思っていた気温の変化にも対応し始め、一層日々の練習に打ち込んでいく選手達の姿がある。


 関東リーグ戦は第17節、Jr.リーグは第5節を終えて後期も選手達のモチベーションは衰えを知らない。順調に勝ち点を伸ばしていく中、新たな課題も見えてきた。1部を経験したときに強く感じたことの1つに、勝ちに対する貪欲なまでの執着心がある。1部では1勝することの難しさと素晴らしさの両面を教えられた。今節のリーグ戦では、国際武道大学を相手に忘れかけていたこの勝利への飽くなき執着心を呼び起こされた気がする。
 1-0と先制するも、88分に追いつかれ引き分けに持ち込まれた武大戦では、最後まで諦めない心、緩めず一瞬に懸けていく集中力を感じた。今節に限らずサッカーでは終了間際の失点ほど興ざめなものはない。90分という時間の中で勝って試合を進めていたのならば尚さら最後の最後のドラマは要らない。
しかし、この引き分けは逆の立場では天と地ほどの差となる。終了間際に追いつくことは次節へつながる自信といいモチベーションになる。これは逆に、今後後期を戦っていく上で専大が経験する可能性を十分に秘めたパターンである。
 

 擦り傷はかさぶたとなりいずれより強い皮膚を伴い治癒される。今回の反省を糧に、より強い執着心と高い集中力を武器に変え1部を見据える。
 

2007年10月16日

伝承と進歩

 秋も深まり時は過ぎ、早くも10月を迎えた。毎年この時期になると社会では新体制がスタートしあわただしさを見せ始める。スポーツではプロ野球がクライマックスシーズンを迎え、すでに敗退した他チームは新体制で早くも来シーズンを見据える。


 始まりには終わりがある。それだけにリーグ戦というはかない期間を全力で戦うことには意義がある。そして、この取り組みを可能とするには入念な準備期間が要る。下地となり土台となるのは他でもないこの準備期間である。
 I リーグを終えたBチームの中では来季を見据えた取り組みを開始したチームもある。全力で戦いの最前線に立ってきた4年生が見守る中、新体制へむけ後進の育成にも余年が無い。来期へ向けた移行準備期間は部内でも進んでいる。
 一般に、いつの時代も前身の古きよき伝統を越えていくことが後進の1つの課題となる。しかし、それだけに甘んじていては望むモノが得られないこともある。新体制という環境の変化自体が、旧来のやり方への依存不可能性を物語っている。旧来のやり方を新体制に適したやり方へと進化させるためには、自分達なりの試行錯誤が必要になると共に、実践し続ける恒常性も同時に必要となる。
 かといって個人の閃き、行動のみに頼るのではなく、新体制の方向性を決める際には、確かな根拠となるべき情報や哲学をもっておくことが後の助けとなるのかもしれない。
 

 新たなクライマックスシーズンはもう始まっている。

 
 

2007年10月08日

熱冷めて再び

 夏は過ぎ、秋がやって来る。毎年経験してきたはずのいつもの光景が今年は一段と物寂しい。


 I リーグは全試合の幕を閉じ、関東リーグ戦そしてJr.リーグは本格化してきた。終わってみればあっという間のI リーグだった気もするが積み重ねてきた密度は想像以上に濃かった。ここで培った経験を糧に選手達は新たな舞台でも一層の輝きと活躍を見せていく。
 今年の夏は例年以上に熱かった。試合内容はもちろんのこと気温に至っては各地で観測史上最高気温を連発する猛暑ラッシュとなった。そんな中繰り広げられた全てのゲームの中に選手達の様々な想いが散りばめられている。
 I リーグ最終節では最後の公式戦とばかりに気持ちで戦う選手がいれば、後輩に何かを伝えるべく全力のプレーで体を張る選手もいた。またこのチームで戦う最後の公式戦、先輩の背中から何かを学び取ろうと必死の声援を送る選手、プレーで想いを感じとろうとする選手達、さらには次なる舞台と己を信じて戦う選手達がいた。3ヶ月以上もの間、試合からトレーニングまで共にチームとして戦ってきた存在は貴重と言える。
 公式戦を終え、チーム間の選手の移籍やそれに伴うチーム事情に変化は当然出てくるが、それでも専大チームの一員として戦ってきたことやこれからも専大のチームの一員として活躍していくことに変わりは無い。3ヶ月という長くも短い時間は所属するモノが変われど変わることの無い想いと自信を深めるには十分な時間だった。
 もちろん自分はまだまだ不完全燃焼だと言い切る選手もいるだろう。しかし、夏は終わったばかり。来年の夏にはきっと舞台・チームは変われど、変わらない想いが自分の確かな自信として機能してくれるはずだと盲目的に信じる。またその舞台を用意する責任と可能性がこの大学と在学する学生にはあると思う。


 今年の夏は熱かった。温暖化が叫ばれる今、来年はもっと熱いだろう。その熱さのあとに今秋以上に穏やかな秋を再び迎えたい。