2007年11月29日

焦燥感

 つむじ風に巻かれる落ち葉。秋から冬へあっという間の移行期間がまたやって来た。


 関東大学リーグ戦を終えて、選手達は次なる舞台に向けたトレーニングを積んでいる。4年生がグラウンドを去り、新たな体制で始まった練習。チームとしては、これからが切磋琢磨して伸びていく1つの正念場を迎える。
 4年生がいなくなったことで、選手達自身の意識が少しづつ変わり始めている。新2年、3、4年生としての自覚が否応無く高まっているからだろうか。練習の中でも自分の新たな居場所、存在意義を見出そうと模索する姿が見られる。
 私はチームのために新たに何ができるかは分からない。そのために焦りや不安も感じる。それでも良くも悪くも、今までやってきたことの延長上に今の自分がいるのは事実だ。ある日を境に急には変われないし、仮に変わってしまっては困ると思う。


 あっという間の移行期間だろう。その中で悩める瞬間があるのはいいことだと思う。もちろん周りの目も今までと全く同じとはいかない。変化するのは当然の前提。その上で年度末、今が、自身をチームの一員としてレベルアップさせる1つの好機ととらえたい。

2007年11月22日

見返す

 道を歩けばカサッ、カサッと枯れ葉を踏む音が響く。落ち葉も1年を終え、早くも来季を見据えているのだろうか。

 
 嬉しいことに、専修大学サッカー部は1部昇格を決めた。リーグ優勝を懸けた1節を残して、長いようで短かかった関東リーグ戦も幕を下ろそうとしている。視線を紙面に移せば、サッカー、バレー、野球と各種スポーツの代表戦が取り行われている。中でも男子サッカーU22日本代表の4大会連続となる五輪出場決定は、1面のみならず数面に渡って紹介されており、サッカーに対する関心の高さが伺える。
 強豪サウジアラビアを相手に引き分けでの五輪出場決定。これをどう捉えるかは、賛否の分かれるところだろう。勝負に徹して内容を二の次に臨んだこの試合。私は何故かこの試合を気持ちよく観ることができなかった。サッカーの内容、目指すべき結果どうこうではなく、代表戦というものに少しあてられすぎたからだろう。サッカー、バレー、野球と五輪を前に数々の代表戦を観すぎて代表戦という緊迫感を前に、競技そのものの楽しさをいつしか忘れてしまっていた。


 本来、五輪はアマチュアの、アマチュアによるアマチュアのための大会だ。勝利を目指すプロ一色に彩られた大会で終わらせてはならない。資本主義という名の銃弾に、打ち抜かれたアマチュアリズムの精神。再び命を吹き込むべく、今いる舞台でしかできないことがある。大学サッカーをする誇りを捨てることはない。あのピッチの上、あの瞬間に大学サッカーでプレイする選手の姿を1人でも多く見てみたい。
  

2007年11月14日

鏡の視点

 先日行われた尚美大学との一戦。会場となる国際武道大学へ向かう途中、電車の中からは秋風に揺れるススキが何本も何本も見えた。


 関東大学リーグ戦が終盤の盛り上がりを見せる中、ふと視線を外に移すとAFC(アジア・チャンピオンズリーグ)で日本のサッカークラブが史上初となる制覇を遂げた。1993年のJリーグ発足以来の快挙に、こみ上げてくるものがあった。Jリーグの衰退を危惧する声が聞かれるようになって久しいが、今回の快挙には首をたれる想いがする。私自身有望な選手が次々と海外のクラブチームへ移籍していく中
、心のどこかで所詮日本のチームはと思っていたのかもしれない。ひとつの結果にこうも簡単に、こころ動かされてしまった自分を恥じた。
 舞台を関東リーグ戦に移した時、同じような過ちを心のどこかでしていなかったかと自問した。するとチームの1勝に一喜一憂する自分がそこにはいた。リーグ戦終盤とはいえこの姿勢が前に前に出過ぎてはいないかと危惧する。ちなみに尚美大学との一戦は遠方にもかかわらず、会場へと足を運んでくださった皆様の応援が実り、見事2-1の接戦を勝利で飾ることができた。

 
 残すところあと2戦となった今年の関東リーグ戦、内容の濃度をますます濃くしていくJr.リーグでも結果がどうしても気になってくる。そんな中結果を残して次なる舞台へとひた走る選手の姿を想像したとき
ファンそしてサポーターの取る姿勢は1つではない。サポートする側にも幾つかのスタイルがあっていいのだ。サポーターは試合中、選手に自分を重ねて応援する部分がある。同時に真摯に戦う選手を見守る目、自身も選手に見られていることを意識していく必要があると思った。
 
 
 

2007年11月07日

一戦入魂

朝の寒さに息が白くなってきた。涼しさを通り越し冬の気配さえ感じる中、選手達は次の舞台へとひた走る。

 関東リーグ戦は残り3節。泣いても笑っても今年の成果が問われる時が来た。ここで勝負にこだわることと、1部での活躍を見越しそれにふさわしいチーム創りをしていくこととは違う意味をもつ。しかし、いずれにしても残り3試合、相手チームのモチベーションと気持ちとは私達が目指す舞台のものに限りなく近い。その中で目指すサッカーを追及することと勝利を掴むこととは矛盾しない。ここで掴む勝利の中には、1部で通用するプレイがある。

 チームの勝利と選手の活躍とは必ずしも直結しない。それでも選手の個性が生きるにはチームが、そしてチームがチームとして機能するには選手の個性と活躍が欠かせない。選手とチームは一心同体で、時として選手自身にとってプレッシャーになったりもする。しかし、それは専大が背負ってきた伝統と誇り、そして何より今目の前にある目標への真摯な取り組みが表れているからだともいえる。諦めずに粘り強く、勝利を追い求めたものにこそ栄光は輝く。

 かつての栄光に恥じることなく、新たな栄光を追い求めることは簡単ではない。しかし、今あるハードルが高ければ高いほど闘志を燃やす専大サッカー部。この先は一戦入魂が必至。目の色変わった専大サッカー部に期待。