2007年12月22日

反骨心

 「明日は関東でも(山間部では)雪が降るかもしれません。」天気予報が冬を伝える。


 来季に向けた新体制造りは着々と進んでいる。専修大学サッカー部は2007年度を閉じようとしている。1部の舞台を来年に控え心配要素がある。グラウンドの芝張替えはその1つだろう。専大の芝は来年の張替えが決まっている。それに伴い、張替え期間中、選手たちの練習場所確保は難しい。
 グラウンドを他に借りて、積極的にロードに出るチームも必要になってくる。そんな中でモチベーションを保ち養っていくのは容易ではない。試合勘という面でも不安はある。1面をフルに使って行う試合と、トレーニングとでは要所要所の目的意識にズレが生じやすくなってしまうからだ。
 しかし、明るい材料がある。芝の張替え後、練習環境はかつての人工芝よりもボールに対するアプローチ、パス回しにおいて、以前よりも高い水準を求めることができる。また、ロードに出るチームは試合勘以上に大切なものを養う好機となる。専大の紅白戦では、よく下のチームが上のチームを倒すといった光景が見られる。これは今、専修大学サッカー部に足りない要素が含まれている。ここで養われる反骨心は、専大に足りない貪欲さを埋めて余りある。


 温室育ちのサッカーに魅力は感じない。逆境に打ち克つところにスポーツの魅力はある。

 

2007年12月16日

 寒風吹きすさぶ早朝。それでも次第に降り注ぐ、わずかな陽光には暖かさを感じる。


 公式戦を離れて、選手達は来季に向けたトレーニングに励んでいる。トップチームは日本サッカーの最前線、J1クラブチームとの試合も組まれ、自らの力を試す好機を得ている。Bチームでは、紅白戦が盛んに行われ、その中で1対1を中心として、個々の力がぶつかり合い切磋琢磨を続けている。
 FIFAクラブワールドカップ準々決勝は日本の個の力を世界に印象付けた。セパハンを相手に、浦和レッズの相馬選手が見せた左サイドの攻防は際立っていた。3-1で勝利したこの試合では、貴重な先制点をアシストした。
 しかし、準決勝では欧州チャンピオンACミランを相手に完封負けを喫した。敗因は2007年度バロンドールに輝いたカカ選手を筆頭に、局面局面に個の力で圧倒できる瞬間を与えてしまったことだろう。この試合では準々決勝とはうって変わり、相馬選手は相手の執拗なマークと、早いチェックを前に仕事をさせてもらえなかった。
 それでも相馬選手、試合後のコメントは興味深い。「相手は体のつくりが違った。抜ける、と思った場面でも抜けなかった。一からやり直しです」(朝日新聞)1対1でここまで押さえ込まれた直後、連携プレーの未熟さを言い訳にせず、自らの弱さを直視したこの言葉。ここに相馬選手の強さを感じた。


 確かに個の力には限界がある。しかし、公式戦から離れている今しかできないことがある。来季、自信に満ちた個が活躍する舞台を創るのは誰か。勝負のワンプレーが問われている。

2007年12月08日

越境

 北グラウンドに霜が下りた。まだまだ寒さを増すのだろうか。


 来季を見据えた選手達の取り組みは、早くも実を結びつつある。新たな居場所を求めて奮闘する選手達の姿から、この僅か1週間を通じてもその成長が感じられる。早朝のグラウンドでは寒さに負けじと、積極的にアップに励む選手たち。練習後は、グラウンド使用可能な1時間目が始まる直前まで、ボールを蹴ったり、筋トレに取り組んでいる。
 この寒さの中、自主的に取り組むことには意義がある。確かに来季まで十分時間があると言えばある。それでもこの1週間を振り返ってみた時、練習内容の濃さ、目的意識の高さが助けとなって、あっという間に過ぎたことだと思う。まだ自分のプレイ、役割に満足してない選手もいるが、その気持ちも大事にしたい。足りないと感じるのは、先に待つ舞台の厳しさを知っている証拠。周りの選手にも、自分にももっと貪欲に要求していいと思う。その要求の上手さ、下手さが周りを、そして何より自分を動かすか否かの分かれ目。


 寒さにも、時の進む速度にも限界は無いのかもしれない。それでも、瞬間瞬間に何か越えがたい壁のようなものを感じるときはある。そんな時どう越境していけるか楽しみだ。