2008年04月30日

シュート ~強烈なメッセージ~

 太陽が南中する。ヘディングで競った時に、目に入る日差しは強さを増した。


 関東大学リーグ戦は中4日で、第5節流通経済大戦を終え、第6節中央大学戦に突入。次節は第7節国士舘大学戦。強豪大学との対戦、連戦が控えている。前節の反省を生かしながら、着実に勝ち点を積み重ねてはいる。2勝2敗2分け。専大は勝ち点8で前期リーグの前半戦を折り返す。
 grow up リーグ、Jr.リーグも開催中。引き分け、勝利を通じてこちらも勝ち点を積み重ねている。前半戦を折り返し、各チーム課題と修正に取り組む。その中でも、特に昨年の強豪大はこの修正に余念が無いようだ。毎試合ごとに調子を上げてきているのが伝わる。
 トップチームに限らず、専大はDF面では復調を見せ始めている。けれども、関東大学リーグ戦では得意の攻撃が2試合連続完封されている。シュートは打たなきゃ入らない。もちろん、打てば必ず入るって訳ではない。それでも仲間のフォローを信じて打ち抜くことなしにゴールは生まれない。1度や2度のトライで屈してはつまらない。少なくとも、枠を捉えるその時までは。どんなシュ-トにも、メッセージが込められている。打って打って打ち抜いてネットを揺らす専大サッカーが期待される。人の心を揺らすのはメッセージのこもったシュートだ。余談だけれども、始めて私がバルセロナのサミュエル・エトオを見たとき、彼が決めたゴール。あの衝撃は忘れ無い。


 サッカーでは、場面に応じて幾つかの選択肢が与えられる。シュート、ドリブル、パス。どれを選ぶかは自由。ただし、ゴールはリスクを背負うことなしには生まれない。チームとして、リスクを共有する覚悟ができれば、自ずとシュートも選択されるようになる。ゴールへの近道は、後にも先にもシュートを打つこと。「何点入るか分からない」そう感じさせるサッカーをしたい。そのために何ができるか。これを考える選手が一人でも多く必要だ。こぼれ玉に対する寄せはその第一歩。

2008年04月23日

何のために勝負するのか

 1枚着で暖かい、真昼の日差し。それでも、深夜の風には寒さが残る。


 リーグ戦は完封勝利を飾り、自分たちのやりたいサッカーが見えてきた。今週末、開催されるgrow upリーグでも、専大旋風を巻き起こしたい。そのためにすべきチームの課題は見えている。DF面の連携、玉際の寄せを徹底していくこと。あと1点をどこで取りに行くのか。カタチにこだわらない攻め上がりも期待されるところか。
 リーグ戦が進むにつれ感じるのは、観客の皆様の視線が次第に熱く、厳しくなっていることだ。単に上手いプレーや、妙技を見ることには満足していない。盛り上がりを見せるのは、選手の気持ちを感じさせる1プレー。特に、流れを踏んだプレーには喝采が送られている。
 1度やられた場所、同じ相手に対して、一工夫して今度はゴールを決める。または完封するなど。立ち向かい、共に工夫していく人数が増えればその分、感動の度合いも増す。もちろん簡単なことではない。それは、結果を出すことも同時に要求されているからだ。どんなにいいプレー、上手いプレーもチャンピオン・スポーツである以上、結果が求められる。1位を決めるということは、敗者の存在を同時に意味する。
 しかし、目先の結果以上に大切なことがある気がする。自分たちの志すサッカーを考えたとき、どうしても止められない相手、技術を持った選手は出てくる。そこで1度は抜かれることや、逆に勝負しきれない場面も出てくる。大切なのはそこで足を止めないことだ。ひとつの結果に一喜する選手は一憂もしやすい。リーグ戦はまだ始まったばかり。実りある勝負で、実りある結果を返したい。


 完封勝利の余韻はもういい。気持ち新たに、自分たちの課題を克服。志すものがそこにあるから。

2008年04月16日

勝者の美学 

 色鮮やかな花が咲き誇る。所々に緑も混じり、ますます暖かさを感じる日々だ。


 関東大学リーグ戦は第3節を終えた。早くも1勝1敗1分けを経験した専大。惜しいゲームもあれば、悔しいゲームもある。いずれにしろ専大に限らず各大学ともに、今季の実力や特色同時に課題が見えてきた頃だろう。
 各大学共通する課題に、かたち、選手(レギュラー)の入れ替えへの対応を挙げている。どんな選手、控えが入ってきても自分たちのサッカーを貫くこと。この難しさに頭を悩ませているようだ。「うちは誰がどこで出てきても、持ち味を発揮しますよ。」こう言い切れるチームは強い。なにより勝率への安定感を感じる。
 ディフェンシブなチーム、オフェンシブなチームを比べるとこの違いはよく分かる。野球では、「攻撃はなまもの」という表現が使われるように、安定した勝率を考えた際に有利なのは、ディフェンシブなチームと言える。特に長いリーグ戦を勝ち残るためには、このディフェンス力の重要性は見逃せない。
 現在首位チームとの対戦で、安定した実力を発揮している神奈川大学がいい例だろう。また長年1部残留を決め続けている学芸大学のサッカーもその1例だろうか。ディフェンシブなサッカーは組織的な要素が強い分、誰がどこで出てもある程度マッチしていくし、当然組織にマッチする選手が要求される。


 では専大のサッカーはどうだろうか。もちろん課題としてあがってきたように、オフェンシブなサッカーを生かしながらも、ある程度組織的に守っていく必要性が出てくる。その上で、オフェンシブなサッカーを貫くならば、打開していく力、想像し創造する力がプラスαで求められる。失点を抑え、あと1点をとりにいく強さ・気持ちが各自に求められている。他の誰かが何とかしてくれる。あいつがいない、やらないから・・・そんな甘えは許されない。

2008年04月09日

本物を求めて

 春の嵐がやってきた。豪雨は傘をものともしない。容赦なく浴びせられる雨風。その中でもサッカーは行われる。


 関東大学サッカーリーグ戦も、第2節を迎えた。強豪大学と肩を並べて闘う今の専大。芝の上で躍動する姿には、勇ましさが出てきた。戦前の予想に反して玉ぎわの寄せ、中盤のチェック、終盤のプレスで、現在は他大学を上回っている。
 ではこれで、完璧に強さを証明したと言えるだろうか。私は専大の底力、可能性を今の段階で測ることは避けたい。実力はこんなものでは測れない。昨年、大勝した後の神奈川大学戦で喫した<1-5>という大敗は忘れがたい。豪雨でぬかるんだピッチの上で、どれほど神大に苦しめられたか。自分たちのサッカーができない状況で、事態をいかに打開できるか。ここで初めて専大サッカーの真価が問われると思う。
 もちろん応援に来て頂いた方が、「今年強いね。」といって下さるのは選手の励み、モチベーションに繋がる。しかし、その言葉に甘んじていては伸びない。専大サッカーは今チャンスを迎えている。昨年からの課題、ロングボールの落としへの寄せ。そして、リスタートからのマークの受け渡し、後半の入り方など、課題はまだある。


 第2節にして、可能性を感じさせる試合内容が見えた。あとは、いかなる状況でも勝ち点をものにする強さが要る。さながら春の嵐となりつつある専大。3連戦ラストを前にチーム一丸、勢いだけでない本物の取り組みを見せたい。幾つかカードが出始めたいま、早くも総力戦が予想される。誰が出ても、どこで起用されてもおかしくない。準備を怠らないことだ。

2008年04月02日

序章  ~枠~

 桜の花が川を流れる。吹き荒れる風に耐え切れなかったのだろうか。 


小手先のサッカーは通用しない。目指すゴールに費やした努力が、最後はものを言う。リーグ戦を闘うのは難しい。1戦1戦の積み重ねが、大きな差となり表れるからだ。1年を闘う中で、真価を発揮していくチーム、下位に低迷するチームの差だろう。ではこのチームの差は何からくるのだろうか?
 今日、Jr.リーグ初戦が行われた。1-1の引き分けという結果以上に、選手たちには考える材料が出たようだ。先制を許し主導権を握られる中、逆転をするのは難しい。それでも、専大の力をもってすれば不可能ではない。それはプレイヤー自身が一番わかっているはずだ。
 Jr.リーグに限らず、開幕を控えた関東大学リーグ戦では、大学の名前を背負った選手たちがしのぎを削る。そこでは、実力だけじゃ測れない結果が出る。大番狂わせが起きる。大学へのプライド。これをどれだけもてるか。また選手としてのプライドも、もちろん忘れてはいけない。厳しい言い方をすれば、大学へのプライドも含めて、初めて、そのチーム・選手の総合力となる。
 4月からは、専修大学の新CMが放送されるという。もちろん「学びの場」をCMすることには賛否両論あるだろう。しかし、大学に対するプライドを見直す、一つのきっかけにはなるかもしれない。


 大学を、単なる学びの場と捉えるか。それとも人生の貴重な通過点とするか。真価が問われている。
負けているときも、常に高いモチベーションを保つにはどうすればよいか。ヒントがここにあると思う。大学に対するプライドを持ち続けることだ。普段の生活でもできることがある。挨拶や振る舞い、相手を思いやり、尊敬する気持を養うなどなど。とにかく自分の枠だけに収まらないことだ。ゴールという枠が、些細な練習の積み重ねで、いくらでも広がるように。他大学の手本になる、くらいの覚悟が要るかもしれない。
 もちろんチームとしての枠は限られている。しかし、自分の枠を決めてはいけない。ピッチの上が11人であるからこそ、ピッチの外にどれだけチームを想う選手サポーター、スタッフの応援・激励があるか。ここが問われてくる。私も専修大学生の1人として、チームの総合力を高めていきたい。
 
 既存のプライドなどつまらない。たたき上げのプライドで、ピッチの上を魅了したい。