2008年06月26日

打倒専修

 枝葉の間にしっかりと張られた蜘蛛の糸。蜘蛛の巣は雨を受け止め、光り輝く。


 専修大学サッカー部は今、公式戦 I (インディペンデンス・)リーグを中心に活動の幅を広げている。I リーグ迎えた初戦は、Uー20、Uー22両チーム勝ち負けの結果に関わらず、更なる高みを目指す契機となっている。普段機会のない大学との対戦。そこでは対戦相手の実力を簡単には測れない。ここがI リーグの醍醐味だし、難しさにもなっている。
 戦い方、目指すサッカーも異なる様々なチームを相手に、各チーム決勝トーナメント進出を目指してしのぎを削る。最後まで戦い抜いていくには、強靭な精神力とチームワークが必要。やりたいサッカーをやらせて貰えないことはもちろん、勝ちきれず連敗し悔しさを飲むことだってある。心から楽しいと思う瞬間は簡単には訪れない。
 専修大学の看板を背負って戦い抜くこと。看板を重いと感じるか、軽いと感じるか。選手たち自身の懸けてきたものは嘘つかない。良くも悪くもそのまま結果と内容に繋がる。名前や看板だけが戦わせるんじゃない。懸けてきたものが看板の重さを決め、変えていく。
 
 
 プロ(J)リーグの練習に参加するトップチームの選手を始め、一段階上のチームを見る選手たちの目に熱を帯びてきた。同時に、自らのチームと真剣に向き合う選手たちも出てきた。苦しい状況や試合になった時、養った「課題を乗り越えていく気持ち」は生きてくる。
 蜘蛛の糸はしなやかに強い。軸を持ち合わせたしなやかな力は、どんな枝葉を前にしてものびのびと張り巡らされる。糸を繋ぐのは、蜘蛛だけの役目だろうか。糸自身が他の糸を導く。糸には、更なる広がりを生む可能性がある。最後まで糸の力を信じること。貫くこと。これが専修克越の鍵。

2008年06月19日

楽しみを越えて

 「心はもう夏。」専大キャンパス内からはそんな声も聞かれ始めた。ただ、関東は今、梅雨の中休み。明日からは再び梅雨入り模様。それでも沖縄では梅雨明け宣言が出された。関東でも、梅雨明けまでにそう時間はかからないだろう。


 リーグ戦と総理大臣杯も日程を消化し、今、専大サッカー部は後期(夏~秋)に向けたトレーニングを続けている。この期間は、普段公式戦で調整と詰めの作業に追われる選手たちが活動や、プレーの幅を広げるチャンスとなっている。一方、これまで公式戦に出る機会の少なかった選手たちにとっては、実戦感覚を身につけながら一つでも上のチームを目指すチャンスになっている。
 もちろん、今上のチームに上がっても公式戦に出場できる機会を保障されるわけではない。それでも、この時期に上を目指して、頑張れる選手がいるということは、そのチームとしての魅力の強さを意味する。公式戦で結果を残すことはメリットの一つだけど、そこでプレーし貪欲に何かを得て成長の糧にすること。それだけでも、そのチームに上がる意味があるのだとしたら、それは代えがたいチームの魅力の一つだと思う。また、それでも上のチームに魅力を感じないのであれば、自分が行って変えてやるくらいの気概があってもいい。
 楽しいサッカーを越えて行く時期だと思う。成長をテーマに挙げる選手が多いのは専大の特徴。この機会に上を目指すことはその選手の糧になって行く。いま敢えて頑張れる選手を互いに評価できるならそれはチーム力向上といえるのではないか。その評価は厳しくも暖かいものでありたい。ハードルは高いほうが燃える。

 今、暑さを前にして単なる試合前の準備で終わらせるのはもったいない。有り余るエネルギーを次なるステップのために使って行く。

2008年06月12日

こころ動かすために

イヤホンから流れ込む音楽。降り続く雨音が雑音と喧騒を打ち消していく。耳に残るのは歌声と心地良い雨音。


総理大臣杯関東予選を前に、選手たちは新たな試みをしている。自分たちのサッカーにアクセントを付けようとしているのだ。普段は限られた人数の召集しかかけられない公式戦。連戦が続けば選手を実戦で試すチャンスが少なくなる。総理大臣杯前のこの時期から、建て直しの意味も込め、新しいチームの可能性を探ることは意味がある。
チームとしての変化を望むのは選手自身も一緒。それは、最近トップチームの選手を中心に更新されている「部活ブログ」の内容からも見て取れる。精神面や、考えることをテーマに掲げる選手が増えてきた。考えることから、行動に伴う責任や誇りを持つことの意味を感じとる選手もいる。 この雨季は、新しい自分と向き合うチャンス。
もちろん、どんなに素晴らしい考えや精神も、実践して初めて意味が出る。サッカー選手である以上、見られている・いないに関わらず、有言実行が望まれる。書いたこと、言ったことには責任をもつことが求められるから。そして、責任感が出てくると失敗を恐れるようになる。臆病な私がこのZ日記を書き始めた時感じた責任感は恐怖に似たものがあった。書いた以上チームとして個人として、結果を求めるもう一人の誰かが練習中もOFFの日も評価を下している気がしたから。
それでも書くことに可能性を感じた。次第に厳しいことも書けるようになってくる。チームに対しても、自分に対しても。もちろん、背負う責任感の重さはその分増す。けれど、自問自答し応えていく喜びを感じられるようになった。


勇気あるサッカーがしたい。失敗を恐れ、でも前に向かうサッカーをしたい。怖いのは失敗そのものではなく、失敗した自分を認めて謝罪の意を表すこと。そしてその自分を乗り越えていくこと。私は困難を乗り越えていくことに感動する。雨季をチャンスにミスを恐れるサッカーから、至らない自分と向き合うサッカーをしていく。

2008年06月04日

語り合うこと

 厚い雲の間から、差し込む夕日。西日を受けた紫陽花が、水滴を嬉しそうにたたえている。


 雨季前の悶々とした気持ちも、いざ梅雨入りしてみるとあっさり払拭された。関東大学リーグ戦は前期終了時点で専大は6位、勝ち点13を手にした。例年には見られない開幕ダッシュの良さと、DF面の向上が最後まで結果を導いてくれた。
 6月に入り学業も本格化し、サッカーとの両立を図る選手たち。大学生活にも一応の慣れが出てきた頃。大学構内のアトリウム(屋内広場)には人が集まり活気が出てきた。このアトリウムで、監督と腹を割った話をした選手もいることだろう。私自身、このプレイヤーズ日記を始める決意を、監督に語ったのがこの場所だった。
 外に爽快な竹林を見ることのできるこの場所。専大生にとっては少し特別な場所となっている。集まった学生の話はまだ、熱さを帯びているとはいえない。けれど、これが7月に近づくと熱気を増していく。学生スポーツである以上、学業との両立は前提となる。ここでは、普段関わりの無い違う学部の友や、同学部の友達と共にさまざまな情報を交換し、語り合う。また、隣の人の会話も何気なく入ってくる。様々な価値観が行き交うこの場所が私は好きだ。


 サッカー部は今、関東大学リーグ戦(前期)を終え、総理大臣杯に向けた取り組みを行っている。また、Jr.リーグやI リーグ、grow upリーグなど各種リーグ戦も同時進行していくことになる。それに伴ったチーム編成も頻繁に行われている。総理大臣杯を始め、チーム内外問わずこれから様々なチームメイト、人との出会いがある。出会いの中で、価値観の違いを好き嫌いで切り捨てるのは簡単だ。けれど、それでは時間を浪費するだけ。チームや大学、ひとつの共同体で生活する以上、互いの価値観がぶつかり合ってこそ面白味もでてくる。相手のいい所は吸収したい。そして、改善点を見出し指摘し合える信頼と関係性を築けたなら尚良し。より高みを目指すなら後者が大切。
 最後に、専大の学生に向けて。アトリウムは禁煙か、せめて吸う学生は周囲に一言ことわる配慮とマナーが欲しい。ガラス越しの竹林にも申し訳ない。
 DF力無くして望む結果は得られない。最悪の状況を予測し、マナーやケアに配慮するのはDFも人も一緒。専大力で勝負したい。