2008年07月24日

再生

 夕方の涼しさが心地良い。春先から初夏、咲き誇った花たちは灼熱の暑さに日焼けしている。特に、紫陽花の変色は著しい。鮮やかな紫は、代わりに焦げ茶色を表面に浮かべる。


 専大サッカー部は現在、テスト期間ともありトップチームを除いては長期OFF中。大学に入り、初めてのテストを経験した1年生を筆頭に、専大生としての自覚を深める選手もいるよう。テストが終わり、しばらく学業からは離れるこの時期。せっかくの時間を有意義に使いたい。
 梅雨時、厚く空を覆っていた入道雲はどこかへ吹き飛び、一際空を高く鮮明に感じる季節。空の高さと自分のちっぽけさを比較して、今を再び見つめなおす好機と捉えたい。夕涼みを利用し読書や、論文作成など普段時間をかけて取り組む機会が無い課題にも当たりたい。
 話は変わるが、つい先ほどまで、日本対オーストラリア戦が行われていた。W杯で日本が敗れたオーストラリアとの1戦を考えれば、今回も暑さに慣れたオーストラリアが後半にチャンスを掴むものと考えていた。それだけに、U-23の奮闘には感動した。とりわけ後半、大学サッカー出身のDF長友選手のハートは光っていた。攻守にわたる豊富な運動量と、ライバル(ガンバ大阪;安田理大選手)を寄せ付けない気迫を感じた。汗っかきのサイドバックが元気のイイ日本は、何からしさを感じて共感をもてる。結果は2-1、日本の得点はいずれも前半40分過ぎ、後半40分過ぎ。苦しい時間帯での得点だった。


 日本トップクラスの選手たちが活躍を続ける中、今の自分を再び見つめる。まだまだやれることはある。トップの選手こそ悩み、真剣に自分にもチームにも向き合っている。当然といえば当然かもしれない。それでも、高みを目指すとき、この努力が前提となっていることを忘れたくない。OFF明け、選手たちがどんな顔で何を掴み、語り合うのか。それが楽しみだ。

2008年07月17日

後悔超え

 真夏日、猛暑日、熱帯夜。ひとしきり暑さを感じる季節になった。早朝練習時にはまだ届かない灼熱の光。それでも暑さは、選手たちの体の記憶に刻み込まれている。


 今週はテスト期間3連休のあと、練習が再開されている。チーム内の紅白戦を通して、各チーム夏に向けた戦い方を模索し始めている。思った以上に夏の暑さ、湿度は選手の体力を奪っていく。これは、普段仕事などでデスクに向かっている方や、机に向かう学生も一緒かもしれない。黙っていても体力を奪われていく夏。普段の練習でも、動いても動かなくても体力を奪われるのは一緒。なら積極的に体と心を動かして、ピッチの上を躍動するに限る。
 今朝の早朝練習では、トップチームの選手たちの走りこむ姿が、ピッチ全体を支配していたように思う。ここでは暑さに負けじと挑む汗が光る。今週もI リーグは対帝京大、対筑波大戦が控えている。どちらも猛暑の中での熱戦が予想される。妥協のないトレーニングと、緻密な体調管理で、心から喜べる1勝を手にしたい。
 当然、練習環境は限られるかもしれないが、どんな環境下であれ暑さは一緒。総理大臣杯では、暑さに負けない気持ちを持ち続けたチーム(いずれも関西勢)同士の決勝が展開された。残念ながら、そこに関東代表サッカー勢の姿はない。私自身も、昨年、酷暑お構いなしに行われたI リーグでの戦いを経験し、苦しいときに妥協せず、走りこんできたチームに対してはたとえあと一歩であれ、勝てる気がしなかった苦い記憶がある。


 何も特別なことをしなければ勝てないわけじゃない。只、暑さ増す中、今まで当たり前にできていたことができなくなってくる。今までやってきた取り組みを曲げないこと。続けること。そして+αを各自の意識の中で根付かせていけば、不動の底力も身に付いてくるはず。まだまだこの考えでは甘いかもしれないけど、練習時間確保が難しいテスト期間を乗り越えていく今、専大の+1になれるよう走りこむ。今よりもっと暑い夏はあったはず。2008年その夏を越える。
 「後悔先に立たずと」いう言葉があるが、あまり好きじゃない。たとえどんなに後悔しても、何点ビハインドを背負おうと、乗り越えていこうとするハングリー精神を持ち続けたい。そしてせめて、後悔できるだけの行動を起こしたい。ここまでやった、やってきたという気持ちが初めて後悔を生むと思う。選択肢の一つを、勇気もって選び取る夏にしたい。後悔の先を目指す。既存の完璧はそう転がって無いはず。試験の問題にしろ、プレーにしろ選び取っていくこと。選び取ったものに責任持つこと。ひとつ成長の糧にしたい。

2008年07月10日

惹きつける魅力

 北グラにアゲハが舞い、日はなかなか落ちず。いよいよ夏らしさを帯びてきた。

 専大は現在テスト期間直前。レポートの課題に追われる学生は私だけじゃないはず。そんな課題に終われる中サッカー部の活動は、紅白戦中心の実戦形式を中心として行われている。同じサッカー部とはいえ、普段実戦で交えることのないチーム同士の戦いがここでは展開される。その中で今年の専大サッカー部を見ていて感じたことの一つに、攻守の切り替えの早さが挙げられる。どのチームも、DFラインを高めに上げて、高い位置でのボール奪取を意識しているせいか逆にコンパクトになりすぎて、中盤でボールが落ち着く機会が少ないように見える。結果攻守の切り替えが頻繁に行われているように映る。サイドバックが攻撃参加する機会も失われる。
 テンポの速いスピード感あふれるサッカーは確かに面白い。見ていても飽きない。悪くはない。ただ、攻撃のチャンスを多く作ることと、シュートを打つこと・ゴールを決めることとはイコールじゃない。どんなにチャンスを作っても、相手の泥臭い1点に最後は泣く。
 関東(地区)代表として選出された、流通経済大学サッカー部、神奈川大学サッカー部が、相次いで東海(地区)代表の中京大学サッカー部に敗れた。7月8日に行われた決勝トーナメント2回戦流通経済大学戦のスコアは0-1。攻め込みながらも決定機を創れず、87分に決められた1点に泣いたそうだ。

 
 最後の1点を決めた時、それまでのプロセスが初めて生きてくる。今年の関東大学サッカー界を見たとき、アシストランキングで独走するような、突出したパス能力を発揮する選手がいない事が分かる。もちろん、一方でDF力が強化されている事実もあるが、ここぞという場面で絶対的な信頼と、パスを受ける選手を喜んで泥臭くさせるような魅力あるパッサーが減ってきたのも否めない。チームとしても個としても魅力あるサッカーを体現できるように成りたい。実戦練習が多く組まれる今、チームとして何を目標にして、また何を意識して取り組むのか再確認していく必要がある。漠然と試合をこなすだけではもったいない。

2008年07月03日

継続

 早ければ来週、日本列島が梅雨明けする。暑い夏が目の前に迫っている。


 I リーグでの奮闘はまだ始まったばかり。チーム内では選手の入れ替えが進む中、より高みを目指した選手たちの取り組みが期待される。昇格が決まった選手には移籍先のチームでも、今まで取り組んできた姿勢、吸収した成果を発揮し続けることが求められる。逆に、降格した選手には自分の可能性と取り組みを改めて、厳しくも客観的に比較し、さらなる高みを目指すことが求められている。
 継続は力なりとよく言われるが、これがシンプルで難しい。普段の練習でやれていたことが、大事な試合、勝負の日に限って発揮できないことがあるから。新たなチームや、ステージ、相手を前にした時、臆することなく胸を張っている自分でいたい。今、この瞬間の練習の積み重ねが、継続する力を支える。
 もちろん継続する力は、どちらかといえば地味に映る。けれど、夏場のサッカーでは得点する力、攻撃的な要素にさえ変わる。体感温度と相まって、頭と体に切れが無くなる夏場。ピッチの上で虎の子の一点を決めるのは難しい。そんな時、続けることがいい緊張感を生む。お互いに苦しいながらも、その緊張感を意図的に作り出したチームが最後の1点を手にする。


 ただやらされるままに継続するのではなく、苦しいときに自ら継続する力を今、養っておきたい。苦しいときを打開する術を今、身に付けたい。派手さは無くとも、90分通して闘える選手でいたい。