2008年08月13日

ここで欲しいあいつからの1本

 8月の風は、朝と夕では何かが違う。単に伝える温度の違いじゃない。その違いは、肌に投げかけてくる風自身の「感情」の違いにさえ思える。それでもやはり同じ一陣の風。


 大学サッカーは、現在、いつもより時間を避ける夏季期間を生かし、プロチームやユースチームの選手たちと試合を組むなどして、普段対戦する機会のないチームとの試合が多く組まれている。同時に、学生はテスト期間終了と同時に今年も暑い熱い2部練習が始まる。いよいよ大学サッカー夏本番といったところか。
 トップチームを中心として、より高いレベルのチームと闘う機会が増えるこの時期、自分たちのサッカーを見失うことなく、暑さや状況に左右されない強い軸を築くチャンス。厳しい戦いが予想されるが、ここで得たものが、後期リーグ戦の内容と結果に繋がっていく。
 また、今後の戦いに向けチーム再編成後初めて行われたBチーム対抗紅白戦では、各チームの問題と色が出始めてきている。Iリーグの試合を前に、順調な仕上がりを見せるチーム、勢いの波に悩むチーム、決定力強化を目指すチーム。どのチームも、夏季を境に一つ上を目指し、次のステージを狙う姿勢に変わりはない。その中で、チームとしての課題だけでなく、選手自身の課題とも向き合う必要性が出てきている。
 試合の中やピッチで、あと一歩のプレーが出ない選手を見ていると歯がゆくなる。その気持ちは互いに同じかもしれない。特にゴール前など、決定打を奪い合うシーンでそれが顕著に出る。体に当てれば(またはミートさえできれば)1点の可能性が高まる場面。確実にクリアをすれば相手のチャンスの芽を潰せる場面。一声呼べばラストパスへと繋がる場面。チャンスはあと一歩のところにきている。体現まであと一歩。ただ、意外とそのチャンスに本人は気づいていないものだ。
 この夏、今の今まで踏み込めなかったあと一歩をものにする。チャンスはいつ目の前にやってくるか分からない。意外とすぐそこにきているものだ。チャンスを狭めてはもったいない。夏の暑さはやって来た。専大魂の熱さもここからさらにもう一歩。可能性は自分の手足で見出す。どの評価を信じるか、最後は自分で判断する強さも必要。そして、信じて何度もやり抜くこと。
 

 もちろん普段話しすぎる選手なら、孤独に触れてみる。普段寡黙な選手なら、積極的に前に出て話を広げてみる。価値観の違いに目を向け、苦しみながらもそれを楽しむ強さを身につけていけたら可能性も更に広がる気がする。さまざまな評価の違いを知ることが、新たな自分・選手・チームの可能性に繋がる。意識の擦り合わせ。互いのイメージの共有、尊重。課題は嬉しいことに、まだまだある。

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