2008年11月06日
誇りと壁
日中、束の間の小春日和。生暖かい風が、冬の訪れを忘れさせる。しかし、明日からは一転、また気温が下がり、一段と寒さは増すらしい。
チャンピオンズリーグが盛り上がり、各種カップ戦が終了する中、サッカーに限らず、各スポーツは終わりを惜しんで最後の盛り上がりを見せている。2008F1チャンピオン(ルイス・ハミルトン)が決まり、プロ野球界では優勝者を決めるクライマックス・シーズンが行われている。終わりを迎える競技あれば、始まる競技もある。先日、氷上の格闘技と称されるフィギアスケートが開幕。スポーツが与えてくれる感動は、季節を問わない。
関東大学サッカーリーグ戦は第19節を終え、残すところあと3節。関東選抜候補には専修大学トップチームからも2名を輩出した。トップチームに限らず、Jr.リーグを始め各種リーグ戦を通じて、専修大学生としての誇りを感じる機会の増えた選手も多い。
ところで、話かわって最近感じること。小さなことかもしれないけれど、朝する挨拶について。学年を重ねるにつれ、後輩と挨拶する時、こちらから先に声を掛けてもいいものかどうか迷うようになる。自然に挨拶交わせればベストなのだろうが、一瞬のちぐはぐに違和感を覚える。通例として、後輩から挨拶するものだという先入観があるからか、へんなプライドが壁を造り邪魔をしている。
もちろん、この壁を感じなくさせる時もある。例年開催されている、キッズリーグの運営補助などに携わる時だ。普段、チームや近い学年ごとにまとまりがちなものだが、この時ばかりは違う。共通の目的を前にして、目に見える形で作業し、同じ一つの空間を創り上げていく。確かに、同学年・チームとの絆も大事だ。けれど絆一つだけではまだ弱い。またこの時、公共の場とあってか砕けすぎず、固すぎずといった程よい緊張感が壁の存在を和らげてくれていた。作業をただやらされていると捉えてしまうなら成果は出ない。むしろ、やらないほうがましだ。しかし、キッズリーグに限らず、意識的に携わる作業なら、壁を越える可能性を秘めている。互いの歩み寄りが、絆とプレーの幅を広げる。
ちぐはぐなサッカーは見ていてもどかしい。一方、高速パスやポジション・チェンジは見ていて魅力的だし感動する。何気なく交わされる挨拶一つにもそのヒントはある気がする。更なる感動のためには、今の学年・ポジション・小さなプライドにこだわる必要は無い。まだまだ、今の専大はポジション・チェンジとその対応が遅いし、もっと速いパスが繋げる。これは2008専大サッカー部最後の課題・伸びしろかもしれない。
「社会知性の開発をめざす」専修大学のキャッチコピーには、入学当初から疑問をもっていた。ただ、今は前より少しは専大の色と可能性が見えている。「開発」は既存の権力や、構造の解体を前提とする。固定観念に捕らわれない取り組みが専大の持ち味だし、社会から期待されている可能性だと思う。私は、サッカーと哲学を通じて、この大学で学ぶ意義を感じているし楽しんでいる。
いたずらに壁を越えることは危険だけれども、何のために壁を越えていくのか。意識的にではあれ始められたなら世界が変わる気がする。もちろん、何でも始めは楽じゃない、厳しいもの。
- by playerZ
- at 18:30