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部員ブログ

2015.03.14
廣瀬 慧
フランス人選手

一年廣瀬慧です。今回はフランス人選手について書きます。

フランシス・コクラン(23)
フランシス・コクランはスーパースターになり得る存在であるとは言えない選手である。
ただ、この選手はチー ムに求められたタスクをしっかりとこなし、巡ってきた数少ないチャンスを見事勝ち取った点において非常に興味深いためここで紹介したい。
アーセナル所属の選手であり、去年の暮までは左サイド、セントラルミッドフィールダー、更に左サイドバックも任される便利屋のようなプレーヤーであった。
ただ、ビッグクラブの選手層は厚く、取り立ててストロングポイントのないコクランがチームのスカッドに常に入り続けることは難しかった。
これまでフランスのロリアン、ドイツのフライブルクにレンタルに出ており、そして昨夏にはイングランド二部チャールトンにローンで貸し出されていた。
しかし昨年12月に状況は変わる。アーセナルに怪我人が続出し、中盤の選手の人数が圧倒的に足りなく なってしまったのだ。
そのためアーセナルは急遽コクランをチャールトンから期間を前倒ししローンバックした。特に守備的なMFが足りなかったため、コクランはアンカーとしてスクランブル起用された。
しかし驚くことにコクランは急造アンカーとして見事な結果を残すことになる。バイタルエリアでスペースを埋め、鋭いタックルとインターセプトで相手のボールを奪取し、ロングボールに対しては178センチとプレミアリーグの
守備的MFとしては中の下ほどの体格ながらもことごとく相手に競り勝った。1月18日の要塞エティハド・スタジアムにおけるマンチェスター・シティ戦では獅子奮迅の活躍を見せた。
そして2月までのスタッツでは欧州で最もタックル成功率の高い選手となった。

本人は今まで自身を前目のポジションが適正であると分析しており、それらのポジションで機会を得られないことに疑念を持ち、悩み、落胆していた。
しかし、意外な形で巡ってきたチャンスを掴み、献身的で闘志溢れるプレーを見せ、チームが必要としている仕事を必死にこなすことで今やアーセナルに欠かすことの出来ない選手となったのである。

シーズン前は来夏に契約切れでアーセナルから放出されるとの予想があったコクランは、新たに2019年までの契約を勝ち取ったのだ。

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