皆さん こんにちは。
3年の源 ガブリエルです。
私は大学の授業で、スポーツコーチングという授業を履修しており、そこではコーチングに必要な知識や心得などを学んでいます。授業の一環で「もし自分がコーチングの立場になったとき、選手たちに何を伝えて、何を得てもらいたいか」を考える機会があり、私の考えを皆さんとシェアしていきたいと考えました。
私がスポーツをコーチングする立場になった時、選手たちに1番大切にして欲しい点があります。それは、「楽しんで笑顔でプレーする」ことです。なぜなら私自身、楽しんで笑顔でプレーすることが、パフォーマンスの向上に直結したという経験がたくさんあり、前回のブログでは「笑顔の力」という題名でブログを書かせていただきました。今回のブログは、その延長と考えていただけたらと思います。
現在私は選手としてサッカーをプレーしており、日本代表として東京オリンピックを目指しています。そのため、毎朝部活動に励み、授業の合間には自主トレーニングに励み、学校から帰宅してからも身体のケアなどに多くの時間を費やしています。なぜ私がここまでできるかというと、明確なビジョンと目標があるからだと思います。ただ、これだけではありません。練習やトレーニングの中に面白み、楽しさを見いだすことができているからこそ、継続して質の高いトレーニングができているのだと思います。
日本では、歯を食いしばったり、苦しそうにしている選手を「頑張っている選手・良い選手」と評価し、逆に、笑っている選手やニコニコプレーしている選手を「ふざけている・気持ちが足りない」などと評価してしまうことが多々あります。笑顔でプレーすることと、ふざけてプレーすることは全く違うことで、日本のこの評価基準は少々おかしいと感じています。
笑顔でプレーすることで、自然と力みが取れて軽やかな動きができるようになったり、邪念が消えることで判断力が上がったり、いつもより声が出るようになってチームの士気が高まるといったポジティブな効果がたくさんあります。
ジュニア期では、多くの選手が自分の競技を楽しい・面白いと感じながらプレーしていますが、歳を重ねるごとに、タイトルへの執着心と周囲からの期待が大きくなり、1番大切な「楽しんで笑顔でプレーする」ことができなくなってくる選手が多くなってくるように思います。
選手一人ひとりの目標は違い、違って当たり前です。コーチの重要な役割として、「目標を通した目的・価値観の明確化」というものがあり、そうすることで、選手とコーチが二人三脚で同じ方向に向かっていくことができるようになります。
オリンピックを目指している選手と、地域のチームで楽しく汗を流したい選手、彼らのどちらにも言えることは、「スポーツを楽しみたい」ということだと思います。だから、私がコーチングの立場に立った時は、スポーツをすること自体に知的好奇心や創造的好奇心を感じて欲しいと思いながらコーチングしていきたいです。そして、選手達には「楽しんで笑顔でプレーする」ことによってパフォーマンスが向上するということを発見して欲しいです。
また、選手の内発的動機づけを重要視し、選手が「楽しんで笑顔でプレー」できるためのアシストをメインにコーチングをしていきたいと考えます。
コーチングのスタイルは十人十色で、正解などはないと思います。
みなさんも一度、もし自分がコーチになったらどのような指導をしてみたいか考えてみると、おもしろいかもしれませんよ?


