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2018.08.29
岡田望
俯瞰的視野

こんにちは。今回ブログを担当させていただく1年の岡田望です。今回は、サッカーにおける「俯瞰的視野」についてお話をしたいと思います。

サッカーは一般的に状況把握、状況判断、実行の3つのプレーで構成されています。今回のテーマである「俯瞰的視野」は、この3つのプレーの中で状況把握の部分に当たります。「俯瞰的視野」とは、実際に鳥になったかのようにピッチを俯瞰的に観ることで、選手同士の距離感やスペースなどを細かく正確に把握する視野のことです。

この「俯瞰的視野」を持ち合わせる選手に、元FCバルセロナのボランチで、世界的にも有名なシャビという選手がいます。シャビ選手の特徴は圧倒的な本数を通すパスです。2010年南アフリカW杯では、スペイン代表が回した平均900本のパスのうち、3分の1がシャビ選手を経由しており、その大きな要因として「俯瞰的視野」の活用にあると言われています。

シャビ選手は、このように優れた「俯瞰的視野」を身に付けることができた要因として、ゴールデンエイジに反復してトレーニングを行ったと語っています。具体的には、FCバルセロナのロンドというトレーニングで、数人で輪を作り、中心にディフェンダーを置いてパス回しをするというものです。複数あるパスコースから最善の選択をするためには、味方と敵の位置、ボール、敵の変化、スペースなど、多くの情報を瞬時に把握しなければなりません。また、シャビ選手は幼少期にトップチームの試合をスタジアムの高い所から俯瞰して観る中で、自分のプレーと繰り返しすり合わせたと語っています。

日本でも「俯瞰的視野」を持つ選手として遠藤保仁選手や中村憲剛選手などが挙げられますが、両選手ともトレーニングによって意図的、かつ後天的に身に付けたと話しています。私は、約15年間のサッカー人生の中でドリブルやパス、シュートなど、統御技術の質を上げることに必死に取り組んできました。しかし、これを良い機会に少しでも「俯瞰的視野」を身に付け、自分のプレーの幅を広げられるように、この4年間、精一杯努力していきたいです。

拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。まだまだ暑さが続きますが、明日から総理大臣杯が始まります。専修大学サッカー部のご声援の程宜しくお願い致します。

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