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部員ブログ

2023.05.12
伊澤壮平
要求

 こんにちは。

 本日ブログを担当させていただく2年の伊澤壮平です。よろしくお願いします。

 さっそくですが、私は、最近、スタッフから自分から要求しろと指導されることが多いです。思い返してみると、これは今に限らず長年言われ続けてきたことのような気がします。毎回同じことを言われるのですが、私は何を求めれているのかいまいちピンとこず、また同じことの繰り返しという感じでした。

 ある日の練習で、私は再びなぜ要求できないんだとスタッフから指導を受けました。正直、自分としては練習や試合でチームを鼓舞したり盛り上げたりする声を意識的に出していたつもりだったので少し納得できないところもありました。でも、自分ではやっているつもりでもこれだけ何回も言われるということは、自分が思っていることと違うことを求められているのではないかと思い改めて自分のプレーを振り返ってみました。すると、確かに自分は、チームを鼓舞したり盛り上げる声は出していても、より重要で肝心な、プレーに関する声、つまり要求の声を全然していなかったことに気づかされました。例えば、パスを味方から受けるシーン。サッカーでは、パスの出し手と受け手のイメージがあわずパスが通らないというシーンがしばしばあります。こうしたミスが起こったシーンで私は、パスの出し手の選手がこう動いてほしかったと言ってきたとしても、OKやわかったという返事だけで終わることが多く、自分はこうしたかったという意思表示をする回数が圧倒的に少なかったです。

 では、どうして自分から要求するという多くの人にとって何ともないこと、当たり前のことが自分にはできていなかったのか。私には、そもそも要求したいことがあまりありませんでした。やらなければいけないことをやる、言われたことを忠実にやる、それが私のサッカーの中心であり、それがチームが勝つ為に必要なことで、それが出来る選手がいい選手だと思っていました。そのため、自分でこういうプレーをしたいという欲が少なく、結果的に要求もできない常に受け身の選手になっていました。つまり、1人の選手として自立できていなかったのです。しかし、サッカーは、その日によって対戦相手も変われば天気などのコンディションも変わるスポーツです。言われたことだけをやる受身の選手では、いつもと違うことが起こった時や想定外のことが起こった時にうまく対応できません。ましてや私は、攻撃の選手で、相手の守備を崩すにはより自由で柔軟な発想が求められます。私は、ようやく長年言われ続けてきた言葉の意味がわかったような気がしました。

 しかし、頭の中でわかったからといってすぐに要求が上手く出来るようになるとは思いません。これも、ボールタッチやパスなどと一緒で積み重ねていくことで上達できるスキルだと思います。そして、このスキルは、サッカーだけでなく、これから社会に出て生きていく上でも必要になるであろう今最も私に足りない課題です。正直、自分の課題と向き合い続けるというのは疲れるし、決して楽しいことではありません。しかし、それを乗り越えることができれば、今よりも遥かに自分の可能性を広げることができると思います。だから私は、これから、要求するという課題に毎日向き合い、課題を少しずつ克服していくことでサッカー選手としても人しても成長していきたいです。

 拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。今後とも、専修大学体育会サッカー部の応援をよろしくお願いします。

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