いつかタイトルを獲りたい。
大学に入って、専修サッカー部の一員として
プレーするようになって、強く想うようになった。
それはなにより今まで苦楽を共にし、切磋琢磨し合ってきた
仲間たちがいるからこそ強く想うことである。
入学して早3年が経ち、僕達は4年目を迎える。
3年前の2月頭の練習参加早々、これ毎日やんの?と
毎日合宿並みの疲労感で練習していたあの時から
もう3年が経つ。今やほとんどの者が就活をして
これからの進路を考え、模索している。
時間が過ぎるのはあっという間だから
1日1日大切にしろ。
そう言われてきたことが今になって
あぁこう言うことかとピンとくる。
時が経つのは本当に早い。
自分自身、1年の頃は開幕スタメンから何試合か出場するも、
やはりレベルの差を痛感し、それから出場機会が減っていった。
当時は練習についていくのが精一杯だった。
2年になると同期が次々と試合に出て活躍する中、
前期は全く試合に絡めず後期になって
やっと試合に絡めるようにった。
3年の出だしはいいものではなかったが
1年を通して試合に出て、やっとチームのメンバーとしての
自覚や責任を感じながらプレーするようになった。
この3年間、僕達は何も獲れなかった。
自分の力不足を痛感したし、チーム力のなさも痛感した。
実際、リーグ戦では降格の危機に何度か立たされ、
トーナメントも上の方まで行くことはなく
タイトルを獲りたいとどこかで思っていたものの
それどころではなく、想いが叶うことはなかった。
僕達はこの3年間で、このチームに何を残せただろうか。
目に見えるものとして何を獲得できただろうか。
これまでの3年間のチームとしての結果は
誰も納得のいくものではないだろう。
この現実を変えていくためには
僕達自身が本気で何かを変えていかないといけない。
もう残された時間は1年を切っているのだから
思い立ったらすぐ行動するべきだ。
僕達は最終学年を迎え、様々な決断に迫られる。
何かを犠牲にしなければ何かを得られないかもしれないし、
犠牲にしても得られないものもあるかもしれない。
それでも大事なのは、何かを獲得しようとする覚悟であり
それに費やす情熱でありそれを叶えようとする信念だ。
タイトルを獲るという信念、覚悟、それに対する情熱
全てが日本一でなければならない。
タイトルを獲ることが簡単なことではないというのは
皆も今までの経験から重々承知だと思う。
長く険しく厳しい道のりが続くであろう。
どんなに長くても
どんなに険しく厳しい道のりが続いても
それでも僕は皆んなと乗り越えて
今年、日本一になりたい。
たくさんのタイトルを獲りたい。
一番最後に笑って終わることができる
唯一のチームになりたい。
日本一の景色を見たい。
たくさんの時間を共にした同期とも、
今年で大学ラストシーズンを迎える。
だからこそ、今年こそはこの想いを形にしたい。
そう強く想う。
今年から監督が変わって、高崎さん(タカさん)が指揮をとる。
求められるものも、目指すサッカーも変わる。
しかし、何が変わってもプレーするのは僕達自身だ。
タカさんが勝たせてくれるわけではない
僕達自身が勝ちにこだわり追い求める必要がある。
どこの大学よりも固い信念をもち
どこの大学よりも強い覚悟をもち
どこの大学よりも熱い情熱をもつ。
“心技体”の最初に心がくるように、
上手くなる強くなるということは
心に強く想うことがあってこそだ。
皆んなが心に強く想っているであろう
タイトルを獲りたいという想いを形にしたい。
それが”今年”であることに意味がある。
なぜなら、僕は苦楽を共にし
たくさんの時間を共有してきた同期が大好きで、
今年を逃せばもう皆んなで同じ目標に向かって
突き進むということはないからだ。
何度も言う、僕達は大学ラストシーズンだ。
今までやってきたこと、
そして僕らの想いが、
これからの取り組みが、
日本一だと最後に証明できるシーズンにしたい。
そして、いつも専修サッカー部を
応援してくれている方々の為にも
今まで我々を支えてくれた方々の為にも
今まで何不自由なくサッカーを続けさせてくれて
たくさん試合を見にきてくれる家族のためにも
良い結果をたくさん届けたい。
過去の強かった専修を取り戻すのではない。
これから自分達で強い専修を作っていこう。
俺たちならできる。
西村慧祐