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2021.07.12
遠藤太一
サッカーが全てではない

こんにちは
今回ブログを担当させていただく2年の遠藤太一です。

私は先日サッカー部の友人からこんな相談を受けました。

“芸能事務所にスカウトされたのだけど、どうしたらいいかな?”

彼は小さい頃から憧れていた芸能界に入るチャンスをもらったというのです。
彼はとても悩んでいました。
小さい頃からずっと続けてきたサッカーを選ぶのか、それともずっと憧れてきた芸能界に入るのかどっちがいいか相談してきたのです。
私は意見を求められて少し悩みましたが、こう言いました。

“芸能界に入ればいいんじゃない”

この言葉に彼は少し驚いた表情をしていました。
それもそのはずです。
本気で頑張ってきたサッカーを辞めることを否定せず、全く経験したことがない世界に行くことに賛成しているのですから。
客観的に見たら、

そんな軽い気持ちでサッカーをしていたのか
そんな軽い気持ちならサッカーやらない方がいいよ
お前にとってサッカーってその程度のものだったのか

と思われてしまうかもしれません。
世の中には毎日サッカーだけのことを考えて、全てをサッカーに捧げている人もいるでしょう。
それは私も理解していますし、そんな人たちがダメだと言っているわけではありません。
それでもなぜ私はサッカー以外の道に進む選択を否定しないのか。
それは、

“サッカーが人生の全てであるとは考えていない”からです。

サッカーを辞めたからといってその人の価値がなくなるとは思いません。
この世界にはサッカー以外にも夢中になれるものや熱狂できるものがたくさんあると思います。
それは何か別のスポーツでもいいですし、自分の趣味にしているものなどいくらでもあると思います。
サッカーは人生をより良いものにしてくれる一つの手段にすぎません。
そう考えると、サッカーは無限にある選択肢のうちの一つなので、無理に続ける必要はないと思っています。
サッカーだけしか見ていないのではなく、他のものを経験してみることが大事なのではないかと思います。

しかし、

そんな無限とある選択肢の中で、それでもなおサッカーを選ぶ。
様々なことを経験し、それでもやっぱりサッカーが好きだという気持ちになれたら私は幸せだなと思いました。
そして私はそうありたいと思っています。

そんなことを考えながら彼に芸能界に入ったらいいのではないかと伝えました。

2時間の間、様々なことを彼と本気で話しました。
そして彼は最後にこういいました。

“今話したこと全部嘘だよ”
“ドッキリでしたー” と。

私の2時間、マジで返せ

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