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部員ブログ

2022.09.02
高橋港斗
十人十色

こんにちは、今回ブログを担当させていただく2年の高橋港斗です。

まず初めに、約1ヶ月前にプレミアリーグが開幕しました。今シーズンのチェルシーは多くのメンバーが入れ替わり、中々上手くいかない状況が続いていますが、まだ始まったばかりですので、今年は国内タイトルを取れるように期待したいと思います。

前回に続いて小説について書きたいと思います。よくあることですが、小説で100万部突破など有名になるとすぐに映画化やドラマ化をすることがあります。もちろん私の好きな作品だったり、好きな役者さんが出演するとなれば観ることがほとんどです。このように実写化することで、文面上の物語を映像として観ることができ、動きや感情などがわかりやすくなるなど多くの特徴があるので実写化されるのだと思います。ですが、小説好きな人の中には実写化されること自体は良いが、実写化された作品を観ると「なんか違うんだよな」と思うことが多くあるのではないでしょうか。私はほとんどの作品で原作との違いに幻滅してしまいます。特に内容の部分については、映画であれば約2時間、ドラマであれば約10話分の中で300ページほどの内容を視聴者に面白く伝えるのが難しいことは重々承知していますが、好きな場面が省かれていたり、新たに追加されていたりなど多くあり、残念な気持ちになります。

原作と実写化でこれだけのギャップが出てしまう原因とは、私たち(読者)の価値観や想像力にあると思います。例えば、「背が高いイケメンで好青年」という人物が出てきたときに、一般的な基準はあると思いますが、人によって背が高いの基準は違いますし、イケメンといっても顔が濃いタイプ(欧米系)か塩顔と言われるタイプ(日本、韓国系)か、好青年とはどれくらいの年齢なのかなどこれだけで何十種類といった「背が高いイケメンで好青年」が完成してしまいます。これに加えて物語の時代や地域など想像しなければいけない要素が多くあるのです。これでは、実写化するときに100%納得のいく作品に出会えることは難しいでしょう。しかし、小説とはそういうもので、正解はないのです。ただ紙に文字が右から左に縦書きで並んでいるだけで、その中から読者の価値観によって想像力を使い、作者が何を伝えたいのかを汲み取ることが必要ですが、最終的には読者次第なのです。なので、伝える側と受け取る側では確実にギャップが出てしまいます。それでも良いと思っています。正解はないのですから、それぞれが想像した物語を楽しみ、それを共有しいろいろな考えに触れることが小説の醍醐味なのですから。

映画やドラマだけしか観ていないという人は、一度原作を読んでみるとより一層物語の楽しみ方が増えるかもしれません。

最後まで読んできただきありがとうございます。

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