私はこのサッカー人生、サッカー選手としては負けました。良い結果とは程遠く、特に何も成し遂げらませんでした。
しかし、これだけは伝えたいです。
「ありがとう、サッカー」
サッカーは、私にこの負けを通して、今後の人生を生きていく為に必要なことを教えてくれました。
引退まで残り1週間近くなった今、あることを強く実感することあります。それは、「俺、サッカーしてなかったらどうなってたんだろう」ということです。この答えはいつも思いつきません。また、同時に「サッカーを続けてきてよかった」と強く思います。それだけ、自分の人生に影響し続けてきたものでした。
そんな全力でやるサッカーともあと少しで終わりを迎えます。正直、辛い事が多く安心する気持ちもありますが、勝った時の喜びや毎日グランドで色んな話をする事を味わえなくなる事はそれ以上に寂しいです。何だかんだサッカーが好きです。
いざ、サッカー人生を振り返ると何でここまで続けてこれたのか不思議になりました。
プロを目指していた時は、目標があり、続ける理由がありました。大学3年になると自分には難しいことなんだと現実を見たことで、目標を失いました。朝起きるたびに練習を乗り越えて、家に帰ってきたらすぐ寝てやるというメンタルになる時期もありました。それでも、グランドにつけば必死になる自分がいました。そんな簡単に全力で向き合うことをやめていいのかと思う自分と現実を見た自分との葛藤の日々でした。
その時、所属しているなら何かを残したいという思いや今まで支えてくれた人に結果で恩返ししたいという気持ちを持ち、4年時に葛藤の日々から最後まで頑張ろうという方向に抜け出せました。
この気持ちも、自身が思うようにいかなくなると他人のせいにして段々と忘れてしまい、上手くいっていると思い出しそんな日々に今思えば、自分の弱さを感じます。私は、何も残せませんでした。
思い返して見ると楽しかったことばかりではなかったです。それでも、この4年間は悔しい経験が多く、人生で1番強くなれたと思います。
一方で、感謝しなくてはいけない人の多さにも気づかされました。これまで、サッカーを続けてこれた事も自分が周りの人に恵まれたおかげです。何を言われても乗り越えようとして、上手く行かなかった時も頑張ろうと言ってくれ、葛藤の中、前向きに引きずりこんでくれた仲間には本当に感謝してます。本当にありがとう。
様々な事を思う中、親に申し訳なさを感じました。
目標を見失いかける自分に、いつ試合ある?最後くらい見に行きたいって言ってくれ、せっかくやるんだったら楽しんでやりなよと連絡をくれる親にラストシーズンくらいは良い所を見せたかったし見せられると思っていました。
現実はそんなに甘くはなかったです。
コロナウイルスの流行により、試合を見せてあげられることはできず、最後まで良い結果もだせずに終わりを迎えることになりそうです。こんな終わり方は正直、想像していませんでしたしアイリーグだから見せられないという自分の実力不足にとても悔しさが残ります。
ここまで、自分を支えてきてくれた親や友達、指導者には、自身の成長した姿で必ず恩返しがしたい、それが今の目標です。
私は、ある言葉を大事にしています。その言葉とは、「人生、短い目で見れば悲劇だか、長い目で見れば、喜劇である」という言葉です。この言葉は、大変だった過去が今の自分に力をくれ前進させてくれる言葉です。今の自分を成長させてくれたことの大体が辛かった事のおかげです。それだけ、悲劇には未来の自分を変える力があるとサッカー人生通して、学びました。
この言葉の通り、これからの人生を通して、今の悲劇も必ず喜劇に変えます。そして、必ず恩返しします。
この約15年間の続けてきたサッカーは、最後に今後の人生の目標もくれました。
ありがとう、サッカー、俺頑張るから。
お父さん、お母さん、サッカーをここまで続けさせてくれてありがとう。幸せな時間だった。最後まで全力で楽しむよ。そして、この経験を胸に沢山の人を幸せにするから。
今まで本当にありがとうございました。
最後まで見ていただきありがとうございました。専修大学サッカー部の応援、これからもよろしくお願いします。
自身も残り2週間もありませんが沢山の人が苦しんでいる中でサッカーができることを感謝して頑張ります。
ありがとうございました。