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2021.11.01
田伏正昂
好きこそ物の上手なれ。

昨日、5歳から始めたサッカー人生が終わった。

17年間のサッカー人生、一言で表すなら「もっと向き合えばよかった。」これが正直なところだ。

幼稚園から始めたサッカー。最初はボールを追いかけるのに、ただただ必死だった。それがいつからか、勝ちたい。プロになりたい。と思うようになっていた。

プロにはなれなかった。なれるはずもない。

そりゃそうだ。中途半端なんだから。

中学では、試合に出場することはあったがスタメンには定着できなかった。

高校では、選手権前にスタメンを外され、1試合しか出場できなかった。

大学では、試合に出場するどころかメンバーにも入れなかった。

 

悔しかった。誰かのせいにして、愚痴を吐いていた。努力したつもりになっていた。

でも何かをしようとしなかった自分がいた。

後輩たちには、そうなって欲しくない。

こんな自分が言っても響かないかもしれないが、そういえばこんな事書いてたな、と思い出して欲しい。自分みたいになって欲しくない。

 

「もっと向き合え。」

自分自身に。サッカーに。

 

この間読んだ本に、こんな言葉があった。

 

「自分が好きで選んだはずのものに、愚痴を言うのはおかしい。嫌なら辞めろ。」と。

 

このブログを読んでいる後輩の中に、この言葉でハッとさせられた選手がいるかもしれない。それでいい。自分はこの言葉にもっと早く出逢いたかったから。

試合に出場できないから何だ。誰よりも練習すればいい。

愚痴を吐いている時間を、自分が成長するための別の時間に費やせ。

「なんとかなる」のではない。「なんとかする」のだ。

 

後悔しないよう、残りの学生サッカーを楽しんで欲しい。

 

 

冒頭では、中途半端だと言ったが、今年1年間はそうではなかった。

しっかりと、向き合えた。自分自身にも、サッカーにも。

そのおかげで、今年はサッカー人生の中でも、最も充実した濃い時間を過ごすことができた。

 

特に昨日の試合は、キャリアの中で1番のアツい試合をした。

サッカーって素晴らしいスポーツだと実感した。

ここまで続けて本当に良かった。

 

A2の後輩たち、4年生についてきてくれてありがとう。

やっさん、最後まで自分たちと向き合ってくださり、ありがとうございました。

 

A2の4年生、君たちのおかげでこの1年間、本当に、本当に、本当に楽しかった。楽しすぎた。君たちのおかげで、サッカーをより好きになることができた。最後に君たちと一緒にプレーできて幸せだった。

まだ君たちとサッカーがしたい。引退したくない。

ふみやが戻ってきたら、4年生で集まってサッカーをしよう。もちろん、北グラで。

 

両親には、今度帰省した時に感謝の言葉を伝えるつもりだ。

 

 

 

サッカーに出逢えて良かった。

サッカーを好きになれて良かった。

最後の最後に、もっとサッカーを好きになってしまった。

もう昨日みたいに、全力でボールを追いかけることはできないけれど、、、。

 

この想いを、後輩たち、春にドイツに留学する弟に託します。

 

 

 

「好きこそ物の上手なれ。」

 

 

 

 

ありがとうございました。

田伏 正昂

 

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