昨日、5歳から始めたサッカー人生が終わった。
17年間のサッカー人生、一言で表すなら「もっと向き合えばよかった。」これが正直なところだ。
幼稚園から始めたサッカー。最初はボールを追いかけるのに、ただただ必死だった。それがいつからか、勝ちたい。プロになりたい。と思うようになっていた。
プロにはなれなかった。なれるはずもない。
そりゃそうだ。中途半端なんだから。
中学では、試合に出場することはあったがスタメンには定着できなかった。
高校では、選手権前にスタメンを外され、1試合しか出場できなかった。
大学では、試合に出場するどころかメンバーにも入れなかった。
悔しかった。誰かのせいにして、愚痴を吐いていた。努力したつもりになっていた。
でも何かをしようとしなかった自分がいた。
後輩たちには、そうなって欲しくない。
こんな自分が言っても響かないかもしれないが、そういえばこんな事書いてたな、と思い出して欲しい。自分みたいになって欲しくない。
「もっと向き合え。」
自分自身に。サッカーに。
この間読んだ本に、こんな言葉があった。
「自分が好きで選んだはずのものに、愚痴を言うのはおかしい。嫌なら辞めろ。」と。
このブログを読んでいる後輩の中に、この言葉でハッとさせられた選手がいるかもしれない。それでいい。自分はこの言葉にもっと早く出逢いたかったから。
試合に出場できないから何だ。誰よりも練習すればいい。
愚痴を吐いている時間を、自分が成長するための別の時間に費やせ。
「なんとかなる」のではない。「なんとかする」のだ。
後悔しないよう、残りの学生サッカーを楽しんで欲しい。
冒頭では、中途半端だと言ったが、今年1年間はそうではなかった。
しっかりと、向き合えた。自分自身にも、サッカーにも。
そのおかげで、今年はサッカー人生の中でも、最も充実した濃い時間を過ごすことができた。
特に昨日の試合は、キャリアの中で1番のアツい試合をした。
サッカーって素晴らしいスポーツだと実感した。
ここまで続けて本当に良かった。
A2の後輩たち、4年生についてきてくれてありがとう。
やっさん、最後まで自分たちと向き合ってくださり、ありがとうございました。
A2の4年生、君たちのおかげでこの1年間、本当に、本当に、本当に楽しかった。楽しすぎた。君たちのおかげで、サッカーをより好きになることができた。最後に君たちと一緒にプレーできて幸せだった。
まだ君たちとサッカーがしたい。引退したくない。
ふみやが戻ってきたら、4年生で集まってサッカーをしよう。もちろん、北グラで。
両親には、今度帰省した時に感謝の言葉を伝えるつもりだ。
サッカーに出逢えて良かった。
サッカーを好きになれて良かった。
最後の最後に、もっとサッカーを好きになってしまった。
もう昨日みたいに、全力でボールを追いかけることはできないけれど、、、。
この想いを、後輩たち、春にドイツに留学する弟に託します。
「好きこそ物の上手なれ。」
ありがとうございました。
田伏 正昂