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部員ブログ

2021.11.03
渡井夏望
それでも得たもの

こんにちは。

四年の渡井夏望です。

大学4年間を振り返って、自分の現実を受け止めながら、最後のブログを書こうと思います。

引退ブログなのに、晴れやかではなく重い内容かもしれませんが、これが自分の4年間なので、最後まで読んでいただけるとありがたいです。

まず1年目。入学してからまず感じたことは、練習時間や場所が限られている中、指揮官の先輩を中心として、学生主体で練習の質にこだわっていく姿勢に驚きました。高校までは指導者がいることが当たり前だったので、練習への臨み方や練習以外の時間の使い方を特に意識して生活を送ろうと気が引き締まりました。入学してから1ヶ月ほどしてAチームに上がり、このチャンスを掴みたいと思っていた矢先、肉離れを起こし二日で落ちてしまいました。その後は何度か怪我を挟み、Aチームに絡むことなく、iリーグなどに出場しながら一年目を終えました。なんだかんだで一番サッカーができていた年だと思います。

2年目は四月に膝の靭帯を切ったり、足首の怪我などでほとんどプレーできず、公式戦に出場はおろか、登録すらされることもなく終わりました。正直かなり苦しかったですが、目標に向けてリハビリであったり、自主練などをひたすらやるという日々を過ごしました。ちょうど年明けに母校の静岡学園の選手権の決勝を見に行った際に、自分の公式戦のデータがなかったことから、静学のコーチに「サッカーやめたの?」と聞かれた時は、すごくショックを受けました。練習して上手くなる、成長するという以前に、練習を継続してやらなければいけない、そういった次元に自分はいるのかと痛感しました。このままでは後悔すると思い、日々の食事や睡眠、ケア、筋トレなどサッカーの練習以外でも、自分自身サッカー選手として成長するために必要だと思ったこと全て取り入れるようにしました。

3年目は、体つきも大きく変わり、体のキレなどにも手応えを感じてはいましたが、度重なる足首の怪我により、2ヶ月以上継続して練習することは叶いませんでした。それでも後期には、少しずつ関東リーグに絡めるようになりました。途中出場の中央戦で大敗を喫した後、監督から次スタメンでいくぞと言われ、この悔しさをバネに頑張りたいと意気込んだ矢先、足首を怪我し、試合に出ることはできませんでした。この年チームは2部に降格してしまいたが、その中でチームに貢献することができず、とても悔しかったです。

最後の年、前年の足首の怪我が治ってからも、足首の違和感や痛みが日に日に強くなっていき、日常生活にも支障をきたすようになり、サッカーができる状態ではなかったため、手術をしました。七月ごろに復帰する予定ではありましたが、思うように治らず、そのまま引退しました。チームに貢献どころか関わることすらあまりできない一年でした。

こうして4年間振り返ってみると、本当に怪我ばかりで何一つ成し遂げられなかった大学生活でした。悔しさしか残りませんが、怪我をしないため自分ができることは全てやったので後悔はありません。マイナスなことしか書いてないですが、この4年間で自分が得たもの、培ってきたものはなんだろうと考えてみると、常に前を向いて目標に向かって努力し続ける姿勢、決して折れなかったことだと思っています。サッカーを離れてもこの姿勢は常に持ち続けて、これが自分の生き方だと、誇りを持って生きていきたいです。順風満帆とは程遠く、夢破れたサッカー人生でしたが、「過去を無きものになど誰にもできはしない。この経験の上に立ち、生きて」いきたいと思います。

最後に、今までのサッカー人生を支えてくれた両親、指導者、仲間に心より感謝します。本当にありがとうございました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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