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部員ブログ

2021.11.20
加藤慎太郎
サヨナラの意味

あぁ、四年生の引退ブログ、感動するな〜。

四年間色んな事があって人の持つ感情全てを味わって来たんだなと、

自分もいつかこの引退ブログを書く日が来るのかと思いながらもどこか余所余所しく、毎年読んでいました。

月日は経ち、ついに自分が引退ブログを書く時期になりました。

こんにちは。今年度副将を務めさせていただきました。

加藤慎太郎です。

同期の引退ブログを読む度にそれぞれの顔が思い浮かぶ様にみんなの良さが出ていて毎日感動させてもらっています。

いざ自分がこの最後のブログで何を伝えようか、

自分の中にある想いをどう文章化するか必死に考えましたが、自分の言葉の引き出しだけでは難しいので、ありのままに、今自分の中にある想い、そして感謝の気持ちを全てこのブログに書き記していこうと思います。

今年一年、ひたすら負け続けた。

ラスト5分で失点

ボロボロに崩壊して惨敗

あと一歩及ばず惜敗

入学時から最終学年になった今年まで毎年残留争いを強いられるなんてこれっぽっち考えたことがなかった。

思い描いていた理想と突きつけられる現実に何度も悩んだ。

先輩方が築いてきた歴史に恥じる結果を出してしまった。本当に申し訳ないです。

振り返る思い出の中に点を取って喜び、輪が出来る。サッカーにおいて最高の瞬間を思い出す事が難しいくらいに試合に負けた。

後輩達に何も結果として残せなかった事

最終学年の自分達がもっと熱量を持ってやらなければいけなかったと思う。

今思えばチームには甘さが充満していた。心のどこかでいつかは勝てると思っていた事も確かだ。

しかし勝負の世界、そんなに甘くはなかった。

その中で自分が唯一後輩達に言い残す事があるとすれば

想いを背負って戦って欲しい

自分は試合前や円陣を組む時によく周りの人の顔を思い浮かべたりしていました。

そして試合前のルーティンとして、幼い頃に亡くなった祖母の告別式で流れていた音楽を必ず聴きます。(中学からやってる)

自分がこのピッチになぜ立てるのか、なぜ毎日何不自由なくサッカーをプレーする事が出来るのかを考えてください。

夏の鬼暑い日でも、冬のグラウンドが凍る朝方にも水を汲んでくれるマネージャー。

ベンチメンバーにも入れず、悔しい思いをしている仲間。

自分の周りの応援してくれる友達。

そしてどんな時も息子の為に必死に働いてめちゃくちゃ高いお金を払ってくれて応援してくれている家族。

自分の周りには沢山の仲間がいる事を忘れないでプレーしてください。その人達は自分が思ってる以上に期待してくれています。その想いを背負って戦ってください。

誰かの想いを背負って戦える事は幸せな事です。

人生の中の今しか出来ない貴重な時間です。

だからこの瞬間を無駄にしないで、想いを裏切るような行動だけはしないで欲しい。そうすれば必然と毎日の行動が変わるはずです。

下級生。これから入学してくる一年生。

前向きに挑戦し続けて下さい。

仕掛けまくって下さい。

ミスを恐れず立ち向かって下さい。

まだまだミスをする権利があります。

そして成長して下さい。

上級生。

下級生のミスをカバーしてあげて下さい。

何事もなかったかのように帳消しにしてあげて下さい。

そしてまた次前向きなプレーが出来る様に声をかけてあげて下さい。

もし下級生が相手に削られたなら盾になってやって下さい。

みんななら出来ます。専修を任せました。

普段からふざけてる自分が何言ってんだよって思ったそこの君、これが本心です。

サッカーは技術ももちろん大事。

戦術ももちろん大事。

けど自分は最後はこういう気持ちだと、この一年で痛感しました。

後輩のみんなは自分よりもずっと芯があり、自分の意見を躊躇なく言え、そして堂々とプレーする事が出来る人達ばかりです。

これからも苦しい時が必ず来ます。

どんな時も自分は一人じゃない、

辛くなったら顔をあげて周りを見てみて下さい。

沢山の仲間がいます。

そして助け合って下さい。

そして夢を叶えて下さい。

皆をずっと応援してます。

一緒に戦ってくれて本当にありがとう。

出会えて良かったです。

ここからは直接伝えることのできない僕の性格上、この場を借りてのメッセージになります。

養和の後輩の光。

高校の頃からずっと一緒にプレーしてくれてありがとう。ここまで成長出来たのも光のおかげだよ。最後、踏ん張れ、負けるな。

祐真

ゆうまは本当に真面目でチームの為に自分の事を犠牲に出来る。ピッチ内外で常に生意気だが可愛かったよ。それは祐真の心の底にある優しさをみんな知ってるからこその信頼なのだと思う。前向きにやり続ける事が出来るゆうまに心から期待してます。頑張れ。

かずい

弟のようなかずい。プレー中、本気で悔しがる事が出来るのは良いところだと思う。その気持ちを忘れずに努力し続けてほしい。道を間違えそうな時は連絡してね、説教しにいくから。

今までありがとう。最高に楽しかった。

詩音

負けるな。個人でもチームでも勝ち続けるチームを作って下さい。詩音の熱量をチームに広げて下さい。詩音は芯のある男にこの3年間で仕上げたつもり。何もない自分を慕ってくれて本当にありがとう。どんな時も絶対負けるな。叫んでやれ。上でまたハイタッチしような。

同期へ。

みんなと勝ちたかった。入部した日、このメンバーでタイトルを取る事をひたすら夢見てた四年間でした。毎朝沢山走りましたね。沢山キョバしましたね。どんな時も一緒にいてくれてありがとう。みんなが心の支えでした。

特に寮生には感謝してます。

(じゅんに寮生の自己満って言われそう)

(まあいいや)

最後一年は特に楽しかったな。

酒を飲んでピャアァと奇声をあげる安野に対し冷たい目で見つめる周汰の横で屁をこく響哉。まあ臭かったね。キャラ関係が絶妙で毎日爆笑してたね。

かず、誕プレちゃんとしたのあげるからね。四年間いらないものばっかあげてごめん。

だいすけ、三年間同部屋ありがとう。一つ言わせて、アラームえぐい。

最高の時間だった。来年から家に帰ってみんなが居ないのは寂しくなるな。

(やばい泣きそう)

誰よりも俺の事を知ってる五人なんじゃないかな。沢山いろんな話をしたね、風呂もご飯もゲームもドライブもすべてがかけがえのない時間となりました。

この日々はずっと宝物です。

本当にありがとう。

寮生はみんな俺の家族です。

そして自分の胃袋を支えてくれたサクさん

毎日栄養たっぷりの焼肉定食食べさせてくれてありがとうございます。体調が悪い時はお弁当を作ってくれて、誕生日には特別メニュー作ってくれて。

めっちゃ身体ごつくなりました。

親元を離れて暮らす四年間で食に不安があった中、第二の母の味を見つける事ができました。

息子のように面倒を見てくれてサクさんがいなかったら個人として結果を残す事ができなかったと思います。本当に感謝しています。出会えて良かったです。

人生辛い時バリバリ集合!!

最後に、家族へ。

直接言うのは恥ずかしいのでこの場を借りて感謝の言葉を送ります。

お父さん

常に強面で小さい頃から1番怖い存在でした。サッカーの試合に姿を現すと一気に僕のパフォーマンスが落ちていた事、お気づきでしたでしょうか。プレーが悪かった日の帰りの車なんて最悪の時間でした。それでも今では小さい頃に言われていた事が理解できます。それに毎日毎日、篠崎や巣鴨、試合会場まで送り迎えしてくれた事、感謝しかないです。高校、大学でも仕事があるのにも関わらず自分の試合を最優先に、そして誰よりも楽しみにしてくれましたね。試合後に来てるLINEの安心感で涙が出た時もありました。絶対後ろ向きの言葉をかける事はありませんでしたね。常に家族の大黒柱として先頭に立ってくれて、高いお金を出して自分をここまで育ててくれてありがとう。おかげで自分に自信を持って次のステージに行けるよ。

最後に、俺の夢を俺自身より信じてくれた唯一の存在でした。本当にありがとう。最高の親父です。

佑太郎

これから始まる四年間は常に自分に矢印を向けて、腐らずやり続けてこい。自分の武器だけでは勝てない事もある。何度も何度も壁にぶつかる事もある。ぶつかりまくってこい。その度に這い上がってこい。佑太郎は俺と違って苦しい時期が長くあった分メンタルは間違いなく武器だと思う。それは一番近くで見てきた家族がよく知ってる。だから大丈夫。小さい頃から俺と比べられる事が嫌になった事もあると思う。けど選手権でのプレーを見た時に、弟であり、ライバルになると確信したよ。佑太郎にはもっと沢山、俺が備えられない武器があるよ。その武器を探しにこれから険しい道だけど歩んできてください。持ち前の優しさを捨てなければいけない事もサッカーにおいてはあると思う。けど自分の夢に向かって、芯を持って存分に楽しんでこい!

四年後、上で会おう。

最後に、お母さん

小さい頃から手のかかる子供だったと思います。誰よりも手がかかり、口が悪い子供だったと思います。それでも沢山の愛情を注いでここまで育ててくれました。誰よりも子供想いで、自分の事を当然のように後回しにしてくれて、本当に毎日毎日迷惑かけました。小さい頃からサッカーのお弁当や毎日ご飯を作ってくれましたね、大量の洗濯物を夜中に干してくれましたね。幼い頃はよく喧嘩もしましたね。けどお母さんのお陰で人に対する優しさを知ることができました。

サッカーで悩んでいる時は一番近くで話を聞いてくれて前向きな気持ちにさせてくれましたね。成人式の後にくれた手紙は宝物です。

「俺の夢はお母さんの夢だよ」って書いてくれた事、覚えていますか。息子としてこの手紙を裏切る事は死んでも出来ません。本当にお母さんの子供に生まれて来れて良かったです。これからもピッチの上で走り回る姿を見せれるように毎日努力してもっと親孝行します。夢の舞台に一緒にいこう。

ここまで育ててくれて本当にありがとう。

(塾も英会話も家庭教師も付けてもらって模試で判定不能を出してしまって本当にごめん)

長くなりましたが、全て書きました。

この四年間、結果こそ残せなかったものの何にも変えられない最高の四年間になりました。

先輩達同様に、人の持つ感情全てを味わいました。

この組織に入って心から良かったと思えます。

〜さよならに強くなれ、この出会いに意味がある〜

加藤慎太郎

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