本年は昨年度に引き続き、関東大学サッカーリーグ1部優勝、そして連覇という快挙を成し遂げることが出来ました。
1年間応援頂きました皆様、本当にたくさんのご声援をありがとうございました。
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2012年度は専大サッカー部にとって、初めて尽くしの1年でもありました。
初めて頂点に立つチームとして追われる立場から始まった今シーズン。
大学選抜メンバーにチームの半分近くが選ばれたため、新チーム始動後にレギュラーメンバーの半分が選抜合宿などで不在と言う今まで味わったことのない状況に戸惑うことも多くありました。
開幕を前にチーム全員が同じ時間を共有することが難しく、しかもディフェンディングチャンピオンという重圧からか、シーズン当初はチームがうまく噛み合わず、専大らしいサッカーを展開することがなかなか出来ずにいら立つこともありました。
特に選抜組には相手チームからの激しいマークやプレスに昨年のように自由にプレーすることが出来ず、我慢のサッカーを強いられることが多くありました。
しかし、苦しい時間帯も粘り逆転して勝つという今まで専大にはなかった粘りのサッカーでジリジリと順位をあげ、前期リーグを首位で折り返すことが出来ました。
そして迎えた夏、今年度よりカップ戦となった総理大臣杯の関東代表決定戦。実習などで4年生がピッチに立てない日も控え選手の頑張りで何とか乗り越え、第7 代表として初めて大阪の地へ。。
初めての長期遠征でのトーナメント戦、慣れないことも多い中、鈴木主将と共に昨シーズンから鉄壁の守りで無失点記録を積み上げてきた守備の要・栗山選手の 総理大臣杯初戦での負傷により、チームは早くも窮地に立たされました。
しかし、ケガで長期離脱を余儀なくされてきた本名の復活、地元大阪で気を吐いた河津の活躍、GK福島のスーパーセーブで死闘のPK戦を制するなど快進撃を続 け、初出場での優勝まであと1歩というところで及ばずでしたが、準優勝を勝ち取ることが出来ました。
選抜組が夏の海外遠征から戻り、再び全員が揃ったのは後期リーグの開幕直前の8月末。
栗山選手という守備の要を失いバランスが崩れた最終ラインと、ケガ人や体調不良者続出によりメンバーが固定できずに中盤が安定しない綱渡り的な状況の中、本来の攻撃的パスサッカーが展開出来ずに再び苦しい戦いが続きました。
勝ち点をあげてもチームの満足いく試合内容とはいいがたい戦いが続き、専大らしさ、自分達らしいサッカーとは何だろう?とチーム内でも葛藤がありました。
そんな最中の残り3節を前に、長年サッカー部部長としてチームを陰ながら支えてくださいました八林秀一部長が亡くなられるというチームととって悲しく辛い出来事が ありました。
八林先生のサッカー部に対しての最後の言葉が「次節は必ず勝って欲しい、心残りは連覇をこの目で見たかった」とのことでした。。
その言葉を胸にピッチに立つ選手・控え選手・応援する部員と一体となり、その後は破竹の勢いで連勝を決め、八林先生に優勝・連覇の報告が出来たことは サッカー部一同本当に嬉しく感慨深いものとなりました。
自分達のサッカーを出来ずにチームとしての自信も失いかける時期もありましたが、先制点を献上しても逆転して競り勝つなど土壇場での底力を見せ、苦しい戦いならがも一度も首位を明け渡すことなく、振り返れば勝ち点44,22試合で総得点数63点と昨年を上回る結果で関東大学サッカーリーグ連覇という快挙を成し遂げることが出来ました。
長澤・仲川の両エースなど選抜メンバーや強い統率力でチームを牽引してきた鈴木主将、チームを鼓舞してきた飯田・牧内など4年生の活躍もさることながら、
今までリーグ戦に出場機会のなかった控え選手が苦しかったチームを救う一撃を放つなど今季はたくさんの選手が輝きを見せました。
また、1年生なら新守護神としてチームの危機を何度もスーパーセーブで救ってきたGK福島の活躍は、苦しい戦いに折れそうになったチームの心を後方から再び奮い立たせてくれました。
この苦しい戦いの1年を乗り越え、再び優勝を手にしたことは選手達にとってかけがえなのない財産になったことでしょう。
体育授業用のグラウンドを他部と共用で練習で使い、ナイター設備もないため早朝練習に限られるなど、決して練習環境も良いとはいえない中で、年代代表などに 選ばれた選手が1人も在籍しない、いわば「雑草魂チーム」が強豪・古豪が犇く関東リーグでこのような連覇という快挙を成し遂げることが出来たのも、チームとしての自信と1人1人がチームの行くべき方向性を共有し、高い意識を持って続けてきた練習の成果の賜物かもしれません。
私たち専大サッカー部の目標はまだ先にあります。
もう一つの連覇のかかった「全日本大学サッカー選手権(インカレ)」が12月19日に開幕します。
第1戦は BMW平塚スタジアムにて12月19日(水)13:50KO関西地区第2代表と対戦いたします。
初戦から関西勢と対戦という厳しい状況でありますが気持ちを切り替えて頑張って参ります。
今季のインカレ決勝戦は週末開催となっており、前大会以上の来場者が見込まれています。
大勢の観衆の中で、再び国立のピッチに立てるよう1戦1戦を専大らし く攻撃的パスサッカーを存分に発揮しサッカーの聖地「国立競技場」を目指して戦っていく所存です。
最終節も思ったような試合が出来ず敗戦という形で終えることとなってしまい、
優勝という結果はついてきましたがチームは今シーズンの試合内容に満足していません。
このメンバーで、このチームで試合が出来るのも決勝までのあと残り4戦。
「今、この瞬間を全力で」
1戦1戦を大事に、鈴木主将曰く「以前よりタフになった」、苦しみながらも大きく成長した専大サッカー部をぜひ見に来てください。
たくさんのご声援をお待ちしております!