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2022.05.20
須賀涼斗
農林系万歳戦

※最初の話は茶番になります。
ご了承ください。

私が住んでいるアパートでは、ほぼ毎日と言っていいほど任天堂Switchのソフト、桃太郎電鉄(以下、桃鉄と略称)3年決戦が開催されている。
3年決戦は、通常のモードよりも短期決戦であるため、時間がない時でも結末をすぐに迎えることができる。私と中川、そして武富の3人が白熱したバトルを繰り広げているプレイヤー達である。

ある日の出来事だった。
いつも通り、3人で桃鉄をしていた。
1.2.年目まで均等にゴールしあっていたが、強い物件を3人とも買えていない、渋い2年間を過ごしていた。
その状態で3年目の秋あたりまできた。
ゲームも終盤だ。
3人の差は全く無く、誰が1位か全く分からない状態であった。
そんな中、中川に付いていた貧乏神の様子がおかしい。
おや??
これはまさか、貧乏神が伝説のキングボンビーに変身しようとしているのでは!?
3人がそう思っている矢先、3.2.1….GO!の掛け声と共に私達の予想通り、貧乏神が伝説のキングボンビーに変身したのであった。。。
これには中川も唖然としていた。
私と武富は全力で喜び合い、1位を目指し戦い続けた。
中川は戦意喪失。
もはや我々2人と戦える状況ではなかった。
そしてついに、最後の月も終わり結果発表の瞬間を迎えた。
私達3人の汽車を桃鉄の怪獣たちが順位の低い順で吹き飛ばしていくという、なんとも緊迫する結果発表方法である。

ここで事が一変する。
なんと、はじめに怪獣が吹き飛ばした汽車が私の汽車であった!
3人が驚愕しているのも束の間、次はなんと武富の汽車が吹き飛ばされたのであった。
いや、まさか。
こんなことが起こるわけがない。
まさかの結果に1位である中川までが驚嘆してた。
私と武富はバグが起きたのではないか、それとも中川が桃鉄側と提携しているのではないかと疑うほどの出来事であった。
最後の月で徳政令カードを使い持ち金をマイナスから0にしたといっても、私と武富は物件を買っていた。
弱い物件とはいえ私と武富には現金もあり、持ち金0円、さらには物件無しの中川に負けるはずがなかった。
キングボンビーの影響で物件は全て売られていたはず、、
なぜだ。なぜ中川が1位に。

中川1位の大逆転の決め手は、最後の収益額の結果を見て明らかになった。
物件がないと収益を得られることはない。
にも関わらず、なんと中川に収益が発生していた。
最初は何故中川に収益が発生していたのかが分からなかった。
しかし、我々3人でゲームを振り返っていると、ある出来事を思い出す。
中川は新潟県にある「魚沼」という駅で物件を買っていた。魚沼には農林系の物件が多く売られている。
そして、桃鉄のルールを何回も確認しあい、非常に大事なルールを忘れていた事に気づく。
そのルールとは、「農林系はマイナスになっても物件を売られない。」というものである。
こんな大事な事を忘れていたなんて、、、
農林系を私と武富よりも多く買っていたので、世紀の大逆転劇が起こった。
この3年決戦は後に、「農林系万歳戦」と名付けられたとかいないとか。

「農林系万歳戦」の後の私達の戦い方は大きく変化した。
あの時このままいけば勝てる、という固定概念を捨てる事ができなかった事で、世紀の大逆転劇が生まれてしまった。
これからは常に頭を柔らかくして、物事を考えていこう。
そんな事を考えながら、私達は、これからも桃鉄を愛し、桃鉄に愛され、「農林系万歳戦」のような、否、それを超えるような激闘をし続けていくだろう。

ここまで長い茶番話に付き合って頂きありがとうございます。笑

この話で私が伝えたかったことは、物事を考える際に固定概念を捨て、常に頭を柔らかくしていくことが大切である、ということです。
これはサッカーにも言える話で、これさえやっていれば上手くなる、これだけ練習していれば成長する、という考え方は、ただ練習をこなしてしまい成長の幅を狭めてしまう原因となるでしょう。
もちろん、がむしゃらに、全力でやるのは当たり前です。
しかし、その全力の中に柔軟性を少しでも付け加える事で、成長の幅が広がると思います。
今回起こった事は、所詮ゲーム内で起きた出来事ですが、日常生活から自分を成長させるチャンスは沢山あると思います。

好評の専松weekラストを飾るのは素性を一切露わにしない男、伊東明海です。お楽しみに。

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