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部員ブログ

2021.11.21
浦川流樺
ピリオド

試合終了を告げるホイッスルが鳴り響くと

自然と涙を流していた

 

引退試合となった最終節ではない

降格が決まった立教戦である

 

悔しいという気持ちの涙ではなかった

16年間燃やし続けてきた心の火が

僕の中からスッと消えるのがわかった

 

不思議な感覚だった

 

情熱を燃やし続けていた自分自身がいなくなるようで、涙が止まらなかった

これが完全燃焼なのか

全て出し切ってしまったのか……

 

16年間を振り返ると山あり谷ありの壮絶なサッカー人生

マリノスに青森山田そして専修と経歴だけを見れば華やかではあるが、決して光を浴びることは多くなかった

 

ロナウジーニョのようなファンタジスタが好きでサッカーをするのが大好きだった小学生時代

 

純粋にサッカーが楽しかった

楽しみたいから上手くなる

上手くなるから楽しい

 

今思えばこの気持ちが僕の原点だった

 

いつからだろう

プロを目指すことが目に見えないプレッシャーになっていたのは

いつからだろう

周りの評価を気にするようになったのは

いつからだろう

純粋に楽しむことを忘れていたのは

 

大学4年目

学生サッカーラストシーズンを迎えた

進路を決める重要な年である

 

なんとなく就活して、なんとなくプロを目指したい

そんな曖昧な気持ちで始まった最後のシーズン

 

就活を通して色んな人と話す機会が増えた

自分と向き合う時間も多くなった

何度も自問自答を繰り返し将来について考えた

 

答えは全く出ない

 

ある日、軽い気持ちで母に話した

俺はサッカー頑張ってきたから、今シーズンをラストにしてもいいのかな

 

母は考えることもなく

いいんじゃない⁈と答えてきた

 

その言葉を聞くと何かに縛られていた僕の心が解き放たれた気分だった

そうかじゃあ悔いが残らないように

サッカーを楽しもう

あの頃のように

純粋に楽しもう

 

それからは毎日が楽しかった

いつも笑顔でプレーして

ミスをしても気にならなかった

パフォーマンスに波もなくなり

今まで見えていなかったものが見えたり

感じれなかったものが感じれるようになった

ラストシーズンは唯一の全試合出場22試合1890

楽しんでいるだけでどんどん上達するのが自分でも分かった

 

純粋にサッカーを楽しむ

 

僕が求めていたのはプロになることでもなく

有名になることでもなく

楽しむことだったということに気づいた

もちろんプロの世界でもサッカーを楽しみたかった

 

なぜプロを諦めちゃうの⁈

もったいない!

といった意見も多くもらった

 

僕にとってプロになることがゴールではなく

プロの世界でもサッカーを楽しむことであった

 

楽しむには実力が必要である

 

だからプロからオファーがなければきっぱり諦めよう

これを条件に僕は進路を決めることに

 

そして1110日最終節を戦い終わった僕は

サッカー人生に幕を下ろした

 

悔いなんて残らないくらい楽しんだ

燃え尽きるまで闘った

 

僕は

サッカーに沢山の幸せをもらった

サッカーを通して多くの仲間ができた

サッカーから様々なことを学んだ

 

サッカー

僕にとって人生そのものであった

 

 

自己紹介大変遅れました。

4年生最後のブログとなります。

副将と主将を務めました浦川流樺です。

ここまでみんなのブログを読んできましたが、個性豊かで面白いブログ、感動するブログが沢山あり、それぞれの想いを感じました。

僕も想いのあるブログを書きたいと思います。

上記では僕のサッカー人生をサクッと振り返ってみました。

ここからは今シーズンをサクッと振り返りたいと思います。

 

関東2部リーグ優勝を目指した今シーズン

だが終わってみれば県リーグへの降格

 

分岐点は何度もあった

あのシュートが入ってれば

あの失点がなければ

何度も何度もあった分岐点でことごとく悪い方向に進んだ

 

なんで、なぜ、どうして、

考える暇もなくコロナの影響による連戦が襲う

多い時で5連戦

足に鉛をつけられたような疲労感

連敗による精神的な疲労

 

だめだ、むりだ、勝てない

何度も心が折れかけた

それでも左腕に巻かれたキャプテンマークは僕に力を与える

 

この苦しい状況でも僕が上を向かなくては

声を上げ鼓舞しなくては

チームを勝たせたい

その想いだけだった

けれどチームは敗北した

 

青森山田高校時代に監督に言われていた言葉をふと思い出した

「いつかは負ける時がくる」

そのいつかは今日かもしれないし来年からもしれない

現在青森県内25連覇を成し遂げている青森山田でもいつかは負ける時がくる

過去の先輩達が成し遂げてきたことは、今の自分達が成し遂げたことではない

過去の栄光に縋るのではなく、今を戦わなくてはならないのだ

そうして次の世代へとバトンを渡す

 

専修大学にも関東1部リーグ4連覇という歴史があるが、もうその強かった専修ではないことを全員が全部員が認識し変わらなくてはいけない

 

昔は

あの時は

違う

今だ!

 

ベクトルを自分に向けろ

変えなければいけないのは

変わらなければいけないのは

自分である

 

そう感じたシーズンだった

でも僕のシーズンは終わってしまった

チームを変えたくてももう役目は終わってしまった

 

不甲斐ない

 

だからこの想いだけでも後輩に託したい

強い専修を取り戻して欲しい

このチームをもう一度頂点に立たせて欲しい

それができるのは今を戦う後輩たちである

 

 

ここからはこの場を借りて感謝を伝えたい

母へ

今でも覚えてる。初めてサッカースクールに連れてってくれた時にすねあての付け方が分からなくて、仕事中の父に電話し確認したこと。そんな状態から始まったサッカーもここまで上達することができたよ。

青森山田行く時送り出すのは辛かった思う。それでも常に俺を信じてくれた。

何百回何千回とサッカーの送り迎えをしてくれた。朝早くからご飯作ってくれて、たくさん応援に来てくれた。ずっと支えきてくれた。

ありがとう!

サッカーは終わるけどまだまだ世話になりたい。これからもよろしく!

父へ

16年間ずっと指導してくれた専属コーチ。多分どうしてもプロ選手になって欲しかったと思う。恐らくプロになれると確信してたと思う。

それでも僕の意見を尊重してくれてありがとう。

昔から熱血でたくさんサッカーを教えてくれた。おかげでどんどん上達することができた。

仕事で疲れる様子なんてほとんど見せたことがなかったと思う。常に僕のサッカーに向き合って支え続けてくれた。感謝してもしきれないくらい世話になった。一緒に夢を追い続けてくれてありがとう!

弟へ

大学では一緒のピッチに立ち仲間として戦うことができて本当によかった。小学生の時からずっと2人でサッカーの練習をしてきた。あの頃は坊主でちっちゃいルキアに手加減しながら11やるのが日課だった。しょっちゅう泣かしてた。青森山田行っても専修行ってもついてきやがったけど、まさか仲間として戦えるようになるまでルキアが成長してるとは。何よりも嬉しかった。まぁ最後まで俺の方が上手くて強かったけどな。あと2年サッカー楽しめよ。変化し続けろ。プロになる想いは別に託さない。俺を超えたきゃプロになれば良いと思う。

3年へ

最後まで迷惑かけましたごめん。

恐らく思ったように行かなかったシーズンだったと思う。僕自身も3年目は上手く行かなかった。これから最終学年を迎え、チームを引っ張らなくてはいけなかったり、進路で悩んだり難しいラストシーズンを迎えると思う。でも大切にして欲しいのは、自分自身と向き合うこと。

どんな状況でも夢や目標を見落とさずに頑張ってね!見守ってます!

2年へ

とにかくヤンチャな人が多いがサッカーの実力もある学年だと思う。来シーズンはみんなにとって重要な年になることは分かってると思うけど、これまで以上に頑張ってほしい。そして自分自身の変化を感じれるシーズンにして下さい。女の子と遊びすぎないこと。2年みんな。大切なことだからもう一度、女の子と遊びすぎないこと。特に○○○

1年へ

サッカー大好きな奴しかいないなっていうイメージ。今シーズン1番成長したのは1年生だと思ってるよ。ただ今年Aチームだったから4年目ピッチに立ってるとは限らないし、今年試合に出れなかったらプロに行けないことなんてない。まだスタートライン本番はここから!

キョバできなかったのは残念。走らせたかったなぁ。

同期みんなに書きたかったけど、多いのでA4年へ

トバジュン

俺の中では最高のキャプテン!とにかく熱い!

じゅんの秘密をみんなに暴露するのが僕の日課でした。また秘密教えてね!

ぐんちゃん

俺の彼女っていうくらい一緒にいた。多分彼女。常にマイペースだが、慣れてきたよ。

かとしん

俺か遠藤太一くらいかな加藤って呼んでるの。会場に向かうバスで乃木坂歌うのやめてくれ。

ティーチ

俺多分バー外だわって保険かけてきて、大丈夫だよって何度言ったことか。筋トレ中の自信はどこへいった。

たける

歴史に名を刻む10番。やる気と覇気はほぼ0に近い。ドリブルとまた抜きは天下一品。

もとき

ドリブルに能力全振りした結果、コミュ症に。就活経験して人と話せるようになって安心した!社会に出てもドリブル磨き続けてね。ビール飲んでね!

のんたん

サッカーが出来るだけでなく頭も良い。努力を怠らない姿勢はリスペクト。今後化ける。人生の先輩。

あんの

恐竜みたいな鳴き声が特徴。FIFAが強いという噂。大怪我しちゃったけど最後一緒に戦えてよかったよ!

だいすけ

なんだかんだ小学生の時から知ってる。足が速くリフティングが下手だった記憶。リフティングは上手くなったのか⁈

以上

読みづらい文章となってしまいましたが、ラストブログを書かせていただきました。

これまで僕を応援し続けてくれた全ての人達に感謝します。

そして引き続き専修大学への熱い声援をよろしくお願いいたします。

 

ありがとうサッカー 。

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