今日は日本代表がブラジルと対戦しましたが、結果は0対4に完敗です。
日本とブラジルの差、その最も大きいのが基本が出来ているかだと思います。
攻撃面では、ブラジルのパスは意図的にボールを浮かせた時を除いて全てグラウンダーです。
それに対して、日本は時折不用意にボールを浮かすことがよくあります。
グラウンダーで通せるところを、その意識がないために何気なく蹴って浮き球にしてしまう、
子どもの頃からの意識の違いでしょう。
そして、ドリブル。特にネイマールのドリブルは基本通りですよね。
①ルックアップして、相手(ディフェンダー)を見る。
②左右どちらかに仕掛けて、相手の体重を移動させる。
③相手の動きの逆をとって抜く。
この手順でドリブルすれば、派手なターンやドリブルチェンジもスピードも必要ありません。
日本でも、最近の小中学生はドリブルが上手くなったと思いますが、
大半の選手は、相手の動きを見ず、自分勝手にターンしたり、スピードアップしています。
まさに「自己満足のドリブル」「自己満足のテクニック」です。
ネイマールのドリブルを見て、テクニックに驚きの声を上げるのではなく、
そういった基本に忠実な部分を見習ってもらいたいですね。
それから、そのドリブルに対するディフェンスですが、
日本の選手は、ネイマールと対した時に後手を踏んで抜かれています。
ディフェンスの基本は「攻められた所を守る」ではなく「攻められる所を守る」です。
ディフェンスが先手を取って主導権を握らなければいけないのです。
つまり、ネイマールに②の仕掛けをされる前に、
守りの方からわざとどちらかに体重移動したように見せかけ、
攻めがそれにひっかかった時に、体を入れてボール奪うことが必要です。
これは1対1の場面だけでなく、チームとしての守りでも同じことで、
次のプレーで危険になるスペースを早く潰すことで、
守りが主導権を握って守らなければいけません。
今日の試合を見て、日本とブラジルの基本の力の差をまざまざと見せつけられました。