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部員ブログ

2021.01.04
手塚文登
キューピット

まだ私の体より遥かに大きいサッカーボールを手に抱えて写っている写真を見つけた。日付を見たら4歳の頃の私だった。こんなにも幼くして、サッカーに出会えたのは7つ離れた従兄弟の影響だ。従兄弟がサッカーをしている姿を見て、私もやりたいと思い始めた。気づいたら夢中にボールを蹴っていてサッカーが大好きになっていた。

その私とサッカーのキューピットである従兄弟の背中を追いかけてやり続けてきた。一緒に練習してくれて、多くのアドバイスも貰った。ウイイレもやりまくった。好きすぎて髪型も真似した。いつしか従兄弟は目標の選手になっていた。

そして従兄弟はプロサッカー選手になる夢を叶え、私以外にも夢を与える存在になった。活躍している姿が良い刺激になって私を奮い立たせた。身近にこんなにもお手本となる選手がいて私は恵まれている。そんな従兄弟は昨年12月に現役を引退した。同じ舞台で一緒にプレーしたかったし、まだやれるのにと思ったので正直悲しかった。だけど、多くの難しい思いがあっての決断だったことを理解しているから、従兄弟の分まで私がプレーすることが使命なのだと感じた。リリースの前日に「次は文登の番だね 応援してる」と連絡をくれた時は、胸が熱くなった。 

昨年、一度だけ従兄弟の試合を見に行ったのだが、その試合は出場せずに負けてしまった。しかし、1番最初にストレッチを始めたり、試合終了までチームを盛り上げる声かけをしたり、チームが点を取った時にゴールを決めた選手は勿論、スポットが当たりにくい起点となった選手を祝福したり、負けて出場しなかった中での試合後の立ち振る舞いやファンサービス、私への対応全てが素晴らしかった。選手としても1人の人間としても全てがかっこいい人格者。これからも追いかけていく。

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