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部員ブログ

2014.06.06
松井聖也
知っているようで知らない現実

みなさんこんにちは!3年の松井聖也です。

梅雨に入り、なかなか外に出づらくなってきましたね。そこで今日は、ゼミの課題で出会った1冊の本を紹介したいと思います。

その本のタイトルは「ルポ 貧困大国アメリカ」という本で、私たちが普通に生活する中では知り得ない、アメリカ社会の実態が鮮明に書かれています。

アメリカ合衆国という国に対して、自由主義で誰もが努力すれば成功できるという、アメリカンドリーム的な印象があるとは思いますが、実はその仕組みは社会的弱者やマイノリティの人々によって成り立っていることがわかります。この本で挙げられているアメリカ政府の問題点は、政府が医療や医療保険、災害対策、学校教育や給食など多くのことを民営化し(本来なら政府が関与すべき)、企業が「利益」のためにサービスの価格を高値に設定することで、貧困層がそれらのサービスを受けれなくなり、必然的に貧困のループから抜け出せなくなるという悪循環を作っているということです。

これらのものを満足に享受できない合衆国の貧困層の人々に成功するためのチャンスは与えられていると考えられるでしょうか。

私たちは日本という社会保障制度が整っている国に住んでいるためこのような経験はないですが、1歩外の世界に出れば、それが当り前ではなくなるのです。そう考えると、私たちは恵まれた環境にあり、多くのチャンスが与えられていると考えることができるでしょう。

この本に書かれていることがすべて正しいとは言い切れませんが、私たちが知らない世界を教えてくれるということは確かであると感じました。また、様々な面からのアプローチで書かれているので、いろいろと考えさせられる良い本だと思います!

室内に閉じ込められてしまうこの時期に、色々と考えさせてくれるこの1冊。ぜひ読んでみてはいかがでしょうか!

ルポ 貧困大国アメリカ

 

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