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2022.05.10
手塚文登
芸術とサッカー

一流の画家は長寿である。

それはなぜか。最期まで精力的に、情熱的に創作活動を続けたことで感性や思考に深みが増し、脳が衰えなかったからである。脳の使い方に特徴があり、脳が活性化され、それが長寿に繋がったわけだ。

サッカーは常に考えることが求められるため、頭を使うスポーツと言われている。この「考える」には、論理的に考える場合と非論理的に考える場合の2つが存在する。論理的とは、言葉の通り論理的に考えることをいう。一方で、非論理的とは、直感や思いなど、非論理的なところから始まる思考のことをいう。両方の「考える」を手なずけることで、サッカーでのプレー、動き、質が変わってくる。

この「考える」を働かせているのは、「脳」だ。論理的思考が行われるのが左脳で、感覚や感性といった非論理的思考が行われるのが右脳である。私は、前回のブログで述べたように感性を大切にしている。とすれば必然的に、非論理的思考、すなわち右脳を活性化させることが重要であるといえる。

創造力の鍵を握る右脳を活性化させるにはどうすれば良いのだろうと考えたとき、画家のような感性を身に付けたら良いのでは?画家の生き様に何かヒントがあるのでは?と思えた。

画家の制作の流れを簡潔にイメージしてみる。まず、題材を選ぶために自然のある場所へ行く。探す。見る。五感から様々な情報が脳にインプットされる。描きたいものを決める。そこに集中する。そこから創造する。表現する。大切に創り上げる。このように画家は、右脳が活性化される行動を沢山とっている。

このことから推測できるのは、芸術とサッカーという全く違う分野と思える2つの関係性は強く、芸術に触れたり、画家のような行動をとることがサッカーに間接的に繋がるということ。芸術に触れる行動が、右脳を活性化させる。それがサッカーに生きる。つまり、芸術とサッカーは繋がっているのだ。

興味本位で、サッカー選手に絵を描かせてみたら、才能ある絵が生まれるかもしれない。逆に、センスある絵を描けるようになったらサッカー選手としてのセンスも向上しているかもしれない。実際に、浦和レッズに所属している平野佑一選手は、Instagramに描いた絵を載せているが、抜群のセンスを発揮している。それがプレーにも表れているのは間違いない。

余談ですが、私は小学生の頃、絵画の作品で賞をとった経験が多くある。動物園で象を描いた作品、鍵盤ハーモニカを弾いている自画像、ご飯を食べている家族の絵など。

なるほど、それが今となってはサッカーセンスに繋がっているのかと言いたいところだが、思い返すと9割型、母が描いたものだった。笑 あの時真面目に描いていたらな…。

今回は自分だけの力で絵を描いてみよう。

次の休日は、公園へ行き絵を描こう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。本日ブログを担当しました3年の手塚文登です。今回は、霜田里絵さんの「一流の画家はなぜ長寿なのか」という本を参考にブログを綴りました。とても面白い本だったので是非読んでみてください。

これからも専修大学サッカー部の応援よろしくお願い致します。

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